孫文「辛亥革命」支え続けた梅屋庄吉の義侠!会社が火の車になっても「約束は守る」…日中がもっと賢かった時代のロマン
<たった一度の約束~時代に封印された日本人>(テレビ東京系)

印刷

   意図してかどうかわからないが、放映日が2・26事件のあった2月26日。かつて、中国で辛亥革命を成し遂げた孫文を資金面から支え続けた日本人がいたなどとは筆者は歴史でも習わなかった。後の日活映画を創始した梅屋庄吉(柳葉敏郎)は長崎の破天荒な風雲児で、結婚後も香港へ行ったまま9年も帰ってこなかった。写真館から映画会社を起業し、娯楽の少なかった時代に大儲けするが、実は密かに孫文の革命を援助して、自分の会社は火の車だったという。
   秘書(篠井英介)も知らなかった無償の援助の理由を、死を目前にして庄吉が語る。コレラにかかった苦力(クーリー)を生きたまま白人の船員が海に放り投げた若き日の目撃談。古い王朝支配の下での庶民の悲劇や列強に支配される中国の体制への疑問など、他言無用と遺言しながら、1人援助を決めた庄吉の内面が明かされる。
   妻・トク(夏川結衣)、娘・千世子(原田美枝子)、本人と激似の孫文(奥田達士)など夫々が適任で、前半の香港の賭場の花札でワルをやっつけるシーンと最後のドキュメント部分が特に面白かった。日比谷の松本楼には孫文と梅屋の交流の記録が展示されていて、宗慶齢(孫文夫人)たちと梅屋夫妻も映っている。ここに、胡錦濤が訪れて梅屋の曾孫が接待しているのだ。大戦前の日中の仲の良さに比べ今の冷え込みは一体どうしたのだと問いかけている。西日本の人達には関東東京よりも異国の中国の方が近いのだと感じ入った。(放送2014年2月26日21時~)

(黄蘭)

採点:1.5
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中