2024年 4月 24日 (水)

オザケン16年ぶりの出演!ハッと気づかされたあの頃テレビも尖がってた

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   なんだか怖い。いつも収まりどころを探していて気持ちが悪い。いまテレビ番組を作っている人はこんなことを気にしすぎなのかもしれない。青春のシンボルだった小沢健二が生放送に出た。実に16年ぶりのテレビ出演だという。リアルタイムで「笑っていいとも!」を見ることができるのも、こんな根なし草の仕事をしている特権か。

   思わずリモコンのボリュームを上げていた。だって、まだまだ東京なんて知らない頃から、いわゆる渋谷系の音楽に憧れてモンモンとした日々を送っていた。数年前、オペラシティのオザケンコンサートに行っていた友人は、やっぱりオザケンはオザケンだったと感慨深く語っていたことを思い出した。そんな情報すら知らなかった自分を恥じたっけ。要は、私ってただのミーハーじゃん。

   でも、35歳前後の人なら分かると思う。あの頃、眉毛が細いアムロちゃん、B′zにクラス中が熱中した中、オザケン派か小山田クン派かに別れ、少人数ながら議論していたことを。かれこれもう20年近く経とうとしているのに、鮮やかに記憶を引っ張り出してくれたのも、やっぱりテレビだった。

「これがオレらのスタイルなんだ」ビンビン伝わる作り手の思い

   テレビで久しぶりに見るオザケンはやっぱりステキだった。いいともでタモリさんと語り合うオザケンは、生演奏を奏でるあの前かがみな姿勢と聞き入るタモリさんと、すべてが夢かと思うようなお昼のひとときだった。

   そんな感慨にひたった数時間後、放送の様子が動画サイトにアップされていた。昔ならビデオ録画した友人に鑑賞会を開いてもらうか、回し見をするしかなかったのに、いつの間にか手のひらでも見ることができる世の中になっている。そこからネットサーフィンは続く。

   オザケンのPVや彼がかつて出演していた番組を見ているうちに、オザケンとは全く関係ない番組の過去素材も出てくる。そして、当たり前のように度肝を抜かれる。あれっ、昔のテレビってこんなにチャレンジしていたことがあったんだ。制作者が「これ、かっこよくない?」「これ、面白くない?」ということを番組でちゃんと伝えている。これがオレらのスタイルなんだっていう作り手の思いをダイレクトに提示しているものって、今のテレビでは少なくないか。

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