三浦春馬「生と死は如何なるものか」一世一代の素晴らしい独白!難病もの好きじゃないがドラマの意義は納得
<僕のいた時間 最終回>(フジテレビ系)

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   筆者は難病もののドラマにはマイナスハンディを課す。何故なら、悲劇の要素におんぶにだっこして視聴率を嵩上げしようという下心が無きにしも非ずだからだ。このドラマも美青年の主人公・拓人(三浦春馬、好演)がALS(筋萎縮性側索硬化症)という難病に侵されてゆく下り坂の青春を毎回冷ややかに見続けてきたのだが。
   地方の大病院の長男に生まれても、両親の期待は秀才の弟にかけられ、鬱屈した生活をしていた拓人は、恋人・恵(多部未華子)と出会って人生が明るくなる。だが、難病のALSを発病して次第に全身が麻痺して行く。最終回で拓人が中学校の文化祭で講演をするシーン。三浦春馬一世一代の素晴らしい独白が脚本家(橋部敦子)の言いたいことで、人間にとって生と死は如何なるものかを問う。
   全国に8000人以上いるALSの患者の人たちに、果たしてこのドラマが励みになったか絶望になったか筆者にはわからないが、日頃、自由な肉体の有難味を忘れて、不平不満たらたらで無為徒食している若者たちに、一時でも健常者の幸せに感謝するキッカケを与えたとすれば十分意義あるドラマであったと言える。
   ただし、両親(小市慢太郎、原田美枝子)の描き方は、如何にも跡継ぎ待望のワンパターンな病院経営者風である。それに引き替え、親友の青年(風間俊介)など今時の限りなく優しい若者たちについては、そよ風のような友情が心地よく表現されていたと思う。(放送2014年3月19日22時~)

(黄蘭)

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