櫻井翔「終末緩和ケア診療所」訪ねた!家族と家庭料理作って食べ、一緒に露天風呂

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   終末医療が大きく変わりつつある。今月(2014年3月)公開の映画『神様のカルテ2』で医師役の櫻井翔がホスピスや在宅診療の最前線を密着レポートした。櫻井は「人間の『生』と『死』について深く考えるようになりました」と語る。

山梨県「玉穂ふれあい診療所」患者だけでなく家族もケア

   櫻井が訪れたのは山梨県中央市の「玉穂ふれあい診療所」だった。ベットは19床だが、11年前に開設して土地邦彦院長が看取った患者は2000人以上だ。肺がん末期の窪田ケサ子さんは入所1週間目だが、実はこの診療所で母と兄弟の最後を見送った経験とその時の安心感から入所を決意した。「1週間入って気持ちがすごく楽になりました」と穏やかな顔で話す。

   診療所では「緩和ケア」を取り入れている。病気から来る痛みを飲み薬や貼り薬で抑え体調を整えていく。患者だけでなく患者の家族のケアも重視していて、これには医師、看護師だけでなくスタッフ全員が一堂に会して悩みを聞く。大腸がんの夫が3日前に入所した青柳順子さんはいう。「なんとか穏やかに旅立てるように。『暖かくなるまで(の命)』と言われているので、暖かくなるのが恐いんです。でも、ここは皆さんが(話を)聞いてくれるのでとても心強いです」

亡くなっても顔に白い布は掛けない…最後まで人格大切にしたい

   玉穂ふれあい診療所は普通の病院にない施設がある。広いロビーの横にミニキッチンと和室。患者と家族は自由に食事のテーブルを囲める。風呂は大きな家族風呂で、温泉が掛け流し、庭の一角には露天風呂もあり、家族で入ることができる。

   食事は地元の食材の家庭料理が並び、患者も家族もスタッフも同じテーブルで食べる。廊下を歩いている三毛猫は旅立った患者さんが残した1匹で、今ではここのマスコットになっている。

   この日の朝、入所者の1人が亡くなった。亡くなった人の顔に白い布は掛けない。亡くなった人の人格を大切にするためだ。玄関では全員が見送り、「お疲れ様でした」と頭を下げた。亡くなった人の家族が看護師長の長田牧江さんに抱きついて来た。そして涙声で一言。「ありがとうございました」

   この診療所では亡くなった人を看取った人たちが、ボランティアとして戻って来ている。ボランティアリーダー垣内律子さんは「昨年、母を看取って、少しでもお役にたてればと…」と話す。

   櫻井が頷いた。「不思議な空間ですね。看取った場所がまた帰ってくる場所になるのですからね」

(磯G)

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