2024年 4月 24日 (水)

「小保方VS理研」全面対決!「私一人をウソつき呼ばわり許さない」

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   理化学研究所の調査委員会は最終報告で、小保方晴子ユニットリーダーのATAP細胞論文に「捏造、改ざんなどの不正行為があった」と断定したが、混乱が収まる気配はない。小保方リーダーは最終報告に反発し、代理人を通じたコメントで不服申し立てをする構えを示し、全面対決の様相を呈してきた。

理研幹部は関係者にかん口令

   調査委が先の中間報告で「小保方さんら研究者はネイチャーに発表した論文の撤回に納得し同意している」と発表したが、小保方リーダーは「論文中の不適切な記載と画像についてはすでにすべて訂正を行い、3月9日(2014年)に執筆者全員からネイチャーに対し訂正論文を提出している」という。

   調査委はそれには一言も触れず、今になって小保方リーダー1人に「不正行為があった」とはいったいどういうことなのか。東京大医科学研究所の上昌広特任教授は「なぜこうも食い違うのか、理研の主張は説得力がありません。そこは理研が説明しないといけない」と指摘する。

   さらに、小保方リーダーの上司で、論文取りまとめの中心的役割を果たした笹井芳樹副センター長がなぜ記者会見に同席しないのか。理研の川合眞紀理事は「理研として禁止するものではないが、心身ともに疲れている」からというが、小保方リーダーの代理人によると「最終報告が出るまで対外的発言は控えるよういわれていた。そうしたなかで(小保方リーダーにとって)不本意なことが対外的に発表されていくことに精神的ダメージを受けている」という。

保身ばかりで最終報告に説得力なし

   こうした食い違いについて、上特任教授は「理研の発表では小保方さんは納得できなかったと思います。確かに、捏造は認定されたが、理研の言い方では誰がどういう意図でやったかはっきりしません。ところが、すべて小保方さんがやったと、個人的な問題だと、残りは管理責任だけだという。彼女が自分だけ悪者にされて切られたと感じてもしょうがない」と理研の対応を批判した。

   コメンテーターの萩谷順(法政大教授)「全面対決という感じになってしまったね。理研はいったいどうなっているのか。これまで説明してきたことと違う事を当事者が言っている。ガバナンス以前の問題ですよ」

   科学ジャーナリストの大朏善博氏は理研の研究チームについてこんな話をした。「STAP細胞そのものが、小保方さんがテーマを持って理研に来たという性質のプロジェクトです。彼女が全面的な責任を負うべきだと言われたのは仕方がないと思います。

   ただ、この研究は一種のリレー競技みたいなところがあるんです。得意なところを走って次の人にバトンを渡し、最後に結果を出す。それなら、それぞれの人が栄誉とか責任を持たなければならない。その点、果たして彼女の責任ですと言い切っちゃっていいのか、今後考える必要があります」

   理研という研究機関内部に潜む保身の闇が少しずつ浮かび上がってきたような気がする。

文   モンブラン
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