日本のコメを輸出せよ!現状は高値・高級すぎて米国産、中国産に太刀打ちできず

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   海外の日本食ブームに乗って、日本のコメを輸出しようという動きが広がっている。キャスターの国谷裕子は「攻めの農林水産業の柱として、政府が掲げる農水産物の輸出倍増計画では、日本農業の代名詞であるコメも加工品を含めておよそ5倍増を目標にしています。しかし、輸出の最前線では、日本米は苦戦を強いられています」という。

   日本のコシヒカリはアジア産米の約3倍の値段と高いため、購入できるのは富裕層に限られているが、富裕層の市場は小さくてすでに飽和状態になっているのだ。

香港の日本料理店のコメはベトナム産

   香港の高級日本料理店ではベトナム産米に餅米を混ぜて炊飯されていた。国谷は「コメの輸出拡大をするためには、その下の中間層の市場を開拓する必要がありますが、そこはアメリカ産や中国産の低価格米に占められていて、先行きが不透明です」と説明する。

   日本のコメを日本の炊き方も含めて輸出すればもっと引き合いがあるのではないか。ある農機具メーカーが開発した炊飯ロボットは精米機能も付いている。担当者は「日本には米作りから炊飯まで、独自のノウハウがあります。でも、世界に知られていません。そのノウハウとともに日本のコメを輸出すれば、その影響力は大きいと思います」と語る。

減反政策に安住して内向き農業

   米政策に詳しい宮城大学特任教授の大泉一貫氏に、国谷が「日本のコメ輸出はなぜ立ち遅れているのでしょうか」と聞く。「1970年代から始まったコメの生産調整で日本の農業政策は内向きになりました。海外の市場に目を向けてこなかった。減反政策がブレーキとなり、その結果が、現在の状況になっているのです」と説明した。

   新潟の農家グループの取り組みや農協・コメ卸会社など、コメの輸出に取り組む動きも起こっている。農協幹部は「増産しなければ農家の収入は増えません。でも、増産したら国内消費の落ち込みもあってコメは余ります。何とか輸出で活路を見出さないと」と話す。日本農業復活には何が必要なのか。

   大泉教授「農業政策で世界と戦うという姿勢を見せるべきです。そして、さまざまなことにチャレンジしていくこと。内向きの政策では、世界に通用しません」

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2014年4月14日放送「日本のコメ 輸出に挑む~新たな市場をひらけるか~」)

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