大人になった深田恭子…NHKだから作れる青臭くて大真面目ドラマ!視聴率度外視の爽やかさ
<サイレント・プア 第1回、第2回、第3回>(NHK総合)

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   第1回は孤独な独居老人・房枝(香川京子)がゴミ屋敷に住み、近所から鼻つまみにされているのを、CSW(コミュニティ・ソーシャルワーカー)の里見涼(深田恭子)が心を開かせる話。第2回は引きこもりの青年、第3回は職を失ってから生きる意欲も失った元左官の木下(大地康雄)を病院にも入れ、妹にも連絡してやる話。
   連続ドラマとしては、その素材の暗さから絶対に民放では作られまいが、視聴率を度外視してNHKが、社会の底辺で生きる意欲を失いつつある人たちを救おうと、こうした社会派ドラマを作るのは立派な貢献である。自己利益のみ追及して、アフターファイブはとっとと帰宅する若者が多い時代に、涼のような優しさで尽くす女性の存在は、一見青臭いが大真面目に描いて爽やかである。
   深田恭子が大人になった。涼自身が阪神淡路大震災で幼い弟を亡くしたつらい経験を持つ。上司の福祉課長・山倉祐一(北村有起哉)も過去を持つ。山倉は個人に深入りするなと言いながらも涼の働きをどこかで評価している。有起哉は「トッカン」以来売り出しちゃってこの頃いい役を次々ゲットしているが、故北村和夫の息子だから当然か。かつての美人女優の香川京子が歳を取り女優リタイアかと思ったら、第1話で凛とした老婦人で出てきた。人品骨柄卑しからず、の適役。他に涼の祖父役で米倉斉加年が登場する。傷をもった家族をアイロンかけかけ静かに見守る店主として存在感あり。(放送2014年4月22日22時~)

(黄蘭)

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