2024年 4月 25日 (木)

「新型出生前検査」すでに8000人受検!生むべきか中絶か…フォローない辛い現実

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   妊婦の血液を採取するだけで、胎児に異常があるかどうか調べられる新型出生前検査が導入されてから1年がたった。従来の方法に比べ流産のリスクが少なく精度も高いため、これまでに予想をはるかに上回る8000人近くの妊婦が受診した。異常が発見されると妊婦は出産か中絶化の二者択一を迫られる。

   「現在、35歳以上の女性の結婚は4人に1人となっています。そのため、高齢出産のリスクも高まり、胎児の異常が危惧されています。しかし、わが子を産みたいという母親ヘの精神的、物理的サポートは整っていません」とキャスターの国谷裕子は伝えた。

結果が予想外だった!妊婦と胎児どう守るか

   都内在住の43歳妊婦は念のためにと産婦人科医で出生前検査を受診した。検査後に医師から「胎児が心臓病や重い身体的障害に罹る確率は40%」と告げられた。彼女は「知らされたときは、産むべきか産まない方がいいのかと悩みました」と話す。彼女は羊水検査も受けることにした。判定は「胎児に病状は認められない。元気に育っている」というものだった。数か月後、彼女は無事出産。わが子を抱き、「情けない弱いお母さんであってゴメンね」と語りかけていた。

   国谷は「これまでにも胎児の異常を知る出生前検査はいろいろありましたが、新しい検査とどこが違うのでしょうか」と齋藤有紀子・北里大学准教授に聞く。「血液検査だけで結果が分かるようになり、妊婦の出生前検査に対すハードルが低くなりました。でも、結果が予想外の時、妊婦と胎児をどう守かという社会的環境が未だに整っていません」

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