2019年 2月 23日 (土)

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国際的政治学者が喝破した日本人を幸せにしない「安倍首相が抱える4つの不幸」

   週刊ポストのもう1本はカレル・ヴァン・ウォルフレン氏(アムステルダム大学教授)の特別寄稿「安倍政権4つの不幸」である。安倍首相が抱える4つの不幸の第1は、祖父・岸信介の政治思想に憧れを抱きながら、その行動が祖父の思想から遠ざかっているという矛盾に気づかないことだという。

   ウォルフレン氏は岸氏が日韓国交正常化に尽力したことは紛れもない事実なのに、安倍氏はどうだろうかと疑問を投げかける。安倍首相には戦略がなく、あるのはマッカーサー憲法や戦後史観に基づく教育によって失われた日本を昔に戻すのだという『後ろ向きの幻想』だけだと批判する。

   また、民主党政権時代、不況の中で震災復興は進まず、原発もなし崩しに再稼働されて国民の不安と不満が募っていた。そこに登場した安倍氏はタカ派発言で中国と韓国を挑発し、国民は「強い安倍」を歓迎した。しかし、とウォルフレン氏は、米国のブッシュ氏と同じように国民の不満の矛先を巧妙に中国や韓国へ向けさせたように思えるという。

<米国の国民がブッシュの戦争が米国に何の利益ももたらさなかったことに気づいたように、日本の国民もいずれ、安倍政治が国民に安全も利益ももたらさなかったことに気づく日がくるだろう。これが第二の不幸>(ウォルフレン氏)

   第3の不幸は安倍氏の憲法改正の姿勢であるという。 <奇妙なのは、安倍氏やその周囲が『米国に押し付けられた憲法だから変えるべき』と主張するなら、改憲の目的は日本の主権を侵してきた米国からの独立に置かれなければ論理的に合わない。日本国憲法の「戦争の放棄」の条項は、米国が日本を米軍の管理下に置くための口実だったからだ>

   さらにウォルフレン氏はアベノミクスに言及する。この1年数か月の成果を安倍氏が自画自賛し、メディアがどんなに礼賛しようとも、アベノミクスが「失われた20年」と呼ばれる日本の停滞を根本的に治療する政策ではないと見る。

<アベノミクスを褒めそやす人々の顔ぶれが、政治家、財界、メディアであることからしても、システム側が喜ぶ仕組みであることがよくわかる。
   アベノミクスの「経済哲学」とは、既得権の打破でも一般国民の幸福でもなく、「システムに近い者、賛同する者を優先して守る」という一点にある>

   結局、安倍首相のやっていることは<官僚システムとの共存共栄を図ろうとする>ものだから、国民の不幸を踏み台にしていると難じる。ウォルフレン氏の論はわかりやすく説得力がある。今週の必読記事である。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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