「人口過密の東京で出会えなければ、もう出会えない」雑誌アンアンの名言に焦りまくる女たち

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   2014年になって4か月余り。日々淡々と過ぎていったんだと、萌える新緑を眺めて溜息一つ。そんなおばさんを軽やかに小学生の女の子たちが追い抜いていく。「ありのままで~」と歌いながら。そう、「アナと雪の女王」の歌をみんなで楽しげに合唱していたのだ。「うわ、ガキがマジで歌ってるよ」と驚いて声に出してしまったおばさんの私。キッと鋭いまなざしの少女たちに一斉に振り返えられた。そりゃそうだ、驚いたのはきっと向こうだろうから。

「アナと雪の女王」ブーム…恋愛も巧みに仕掛けホームランといきたいが…

   アカデミー賞発表があった3か月前、アナと雪の女王がここまでヒットするとは誰が思っただろうか。その時は日本では最後の宮崎作品「風立ちぬ」の賞レースが注目され、ディズニーの新作はそこまで注目はされていなかった。対抗馬情報として、前評判が高くかなり、有力候補だとは伝えられていた。そして、あの歌も授賞式で披露された。

   けれど、当時は受賞を逃した宮崎作品への肩入れ報道だったし、アナに関しては日本人の心にかすりもしなかったと思う。それが今やこの大ヒット。チケットが取れない合唱上映会まで誕生したとメディアは騒いでいるが、その戦略が当たったのか、子供が歌を歌っているというのは間違いなくヒットを越えてブームを作り出したと言える。

   芸人の一発ギャグを子供たちがマネするよりも、それは長生きするに違いない。テレビで垂れ流されるギャグではなく、映画はわざわざ映画館に行って、子供だろうが1000円支払わないと見ることができない。それだけの労力と時間とお金をかけてもらって子供たちにヒットしているのは、本当にスゴイことだ。期待を大きく越えて大ヒット、ホームランを打つとは想像もしていなかった。

こうなったら「数撃ちゃ当たる作戦」で行くしかないか

   これが恋愛に当てはまるといいのに…と、溜息が荒い鼻息に代わりそうな雑誌が店頭に並んでいる。最新号の『アンアン』は恋愛特集だ。ずばり、「必ず成功する恋のアプローチ術」を本屋で見かけた時、手にするのが少々恥ずかしかった。恋愛マニュアル本コーナーへ立ちよるよりも、幾多の女性誌が並び、立ち読みしている女性をかき分けて手にする難しさ。でも、その勇気を持った人間だけが読むことができるわけで、その欲望にかられ手にしてみた。

   長年、女性たちを鼓舞してきた経緯に敬意を表して、アンアン編集部様と呼ばせていただこう。編集部様によると、アンケート調査の結果、9割の女性が恋のキッカケは自分からのアプローチだ。さらに読み進めると、こんな発言も登場してくる。

「人口過密都市の東京で出会えなければ、もう出会えない」

   はい、女性たちを焦りに焦らせる名言が出ましたあ。雑誌を持つ手が震えているのではない、名言に衝撃を受けて心が震えてくる。自分からアプローチして数うちゃ当たる作戦に出るしかないでしょとけしかけてくるのだ。もうすぐ今年も半年経とうとしているのに、何も次なる一手を見い出せていないそこのあなた、夏が来る前に彼氏が欲しいと思っているあなた、どうです、いつやるの?今でしょ!な勢いで迫って来るアンアン編集部様に頭が下がる。

   これは女性の心をくすぐり、こっそり買って自宅で一人こっそり読むしかないじゃないですかと誘っている。アナとアン、そう言えば一文字違いで似ているぞ。この冷たいコンクリートジャングルの東京で、妹ではなく最愛の人という秘宝はどこにいるのだろうか。嗅覚きかせて冒険に出かける女性たちの姿はまるでアナのようではありませんか。

   いざ、出陣の時。同じように行動に出る数多いるアナたちに遅れをとってはなりませんぞ。気温が上昇していくこの季節、女たちの熱気も上昇しそうであります。そして少女たちのように高らかに鼻歌を歌おうではありませんかとけしかけられてしまったのだ。

モジョっこ

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