2024年 4月 24日 (水)

女性の方が危ない「くも膜下出血」発症率は男性の2倍!突然襲う「警告頭痛」「雷鳴頭痛」

   くも膜下出血は高齢の男性に多いイメージがあるが、これ間違い。死亡率が3割以上のこの病気、実は女性が7割を占めている。発症率は男性の2倍だ。くも膜下出血の女性の発症率は40代で30%、50代で60%で、毎年1万3000人が亡くなっている。くも膜下出血は脳の動脈にできるコブが破裂して起こる。「突然、激痛に襲われて命を落としかねないくも膜下出血に備えるには、『警告頭痛』と『雷鳴頭痛』のふた通り頭痛を覚えておいてください」(中村慶子アナ)

ハンマーで殴られたような痛さ、次に雷が落ちたような激痛

   岩楯和子さん(51歳)は10年前にくも膜下出血を発症し、今でも右半身に麻痺があり、週2回リハビリに通っている。「警告頭痛」は10年前の夏に突然来た。前頭部、おでこのあたりに強い痛みを感じた。「ハンマーで殴られたような痛さでした」と岩楯さんは言う。痛みが多少治まってから内科を受診すると、降圧剤を投与された。

   「雷鳴頭痛」は10日後に来た。今度は後頭部にカミナリが落ちたような激痛に襲われ、自分で救急車を呼んだ。救急車を待つ間も耐えられず、ベランダから助けを求めているうちに意識不明になり、病院に搬送されて直ぐの手術で命は取り留めた。

   日本医科大学・森田明夫教授はこう説明する。「頭の痛みは偏頭痛の断続的な痛さとも、緊張型頭痛のジクジクした痛みとも違って、過去に経験した事のない激痛がドカンときます。また、めまい、吐き気、意識朦朧もありえます。つまり、警告頭痛も雷鳴頭痛もすでにくも膜下出血を発症している証拠なんです」

危険因子は「喫煙」「高血圧」「大量の飲酒」「感染症」「祖父母や両親・兄弟に患者がいる」

   くも膜下出血を発症する因子はいくつか考えられる。中村アナは「喫煙、高血圧、大量の飲酒、感染症、祖父母や両親兄弟に患者がいる方です」と伝える。どの程度から発症するのか。

   森田教授「脳内の動脈瘤(血管のコブ)が5ミリから7ミリの大きさになると破裂して出血する率が高くなります。頭の痛みがあったら迷わず脳神経外科で検査をして下さい。また周りで発症者が出て救急車が来るまでは、窒息死を防ぐために、吐しゃ物を取り除いて横向きに寝かせてください」

(磯G)

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