殺人目撃した競走馬!突然走らなくなって…初めてドラマ化の清張作品 そんな謎解きもあったかあ
<フジテレビ開局55周年特別番組 松本清張ドラマスペシャル「死の発送」>(フジテレビ系)

印刷

   今まで1度も映像化されなかった清張作品だ。人気者・向井理が主演なのでどんなに面白いかと期待して見たが大したことなかった。何故なら、例によって清張の生きた時代を現代に変えてあるので、トリックの古めかしさとスマホ時代の最先端ツールとが噛み合わないからである。見ているこっちは無理してるナと思っちゃうのだ。
   エログロナンセンスの週刊誌記者、底井(向井理)と津村(比嘉愛未)は10億円横領で刑務所に入って出てきた男の張り込みを山崎編集長(寺尾聰)から命じられるが神楽坂で見失うのが発端。その男は墓地で殺され、山崎編集長まで殺されて、こともあろうに岩手県水沢でトランク詰死体となって見つかる。
   筋はどうでもよい。スローな展開で退屈寸前の物語の中で、唯一作家が書いた推理ドラマとして面白かったのは、競走馬についてである。黒幕の代議士が所有している競走馬が元気がないので獣医に診てもらったところが何ともない。しかし優勝間違いなしの実力があるのに地方競馬で3位に沈んでしまう。原因はストレスだった。
   代議士に恩義のある西田厩舎の調教師(寺島進)達が、殺人を犯す瞬間を馬が見ていた!物は言わぬが馬はデリケートな動物で、恐ろしい光景が馬の精神のバランスを崩したのである。なるほど、そういうこともあるかと驚いた。計算づくのトリックなんかはありきたりだが、動物の心理(?)が事件の中核とは珍しい。寺島がいい。(放送2014年5月30日21時~)

(黄蘭)

採点:0.5
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼
シニアの健康ライフ
Slownetからのおすすめ記事(提携)

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中