東京女子医大病院あきれる医療過誤!子供に使用禁止の麻酔薬で3歳児死亡

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   これでも人の命を預かる病院かと言いたくなるお粗末な騒ぎが東京女子医科大病院で起きている。子どもへの使用が禁じられている麻酔薬で2歳の男児が死亡した医療過誤が疑われているが、見かねた東京女子医大の医学部長が5日(2014年6月)、記者会見して医療過誤があったことを内部告発した。ところが、この会見をめぐって、大学の理事長が「私的な会見だ」と否定して、大学対病院、大学内部の対立になっている。

大学側医学部長が内部告発「病院の自然死・病死はウソ。異常死です」

   今年2月、2歳の男児が手術中に通常の2.5倍の麻酔薬「プロポフォール」を投与され死亡する医療事故が起きた。プロポフォールはマイケル・ジャクソンの死亡で注目された麻酔薬だ。大量に投与すると呼吸が止まることがあるため、重篤で運び込まれる集中治療室では、子どもに使用することは原則禁止となっている。

   警察は病院側が使用したプロポフォールが死亡につながった疑いがあるとして、捜査を進めている。病院側も事故原因の究明を求める遺族に対し、第三者委員会を設置し詳細な検討を行うと発表していた。

   しかし、3か月たってもいっこうに遺族への説明が行われないため、病院側でない大学側の高桑雄一医学部長が「病院側はいずれ会見をすると言い続けて何か月もたっている。大学病院は機能していないんじゃないかと思います」と前置きし、病院側の「自然死、病死次」という診断に対し、「(男児の死亡は)異常な状況でなくなった異常死。プロポフォールの理解や認識があいまいな先生方がいた」と明らかにした。

   さらに、男児の手術を執刀し、会見にも同席していた吉原俊雄副学長は次のように話した。「ICU(集中治療室)小児の人工呼吸管理下において、このプロポフォールが禁忌ということは、耳鼻咽喉科全員が理解しておりませんでした。ICUにおける鎮静薬の決定はICU専門のドクターがしており、その決定についての責任は私にはない」

   また、09年から5年間、ICUの小児患者55人にプロポフォールを投与していたこと、全施設で28年間にわたり、音がうるさいという理由で火災警報器を故意に切っていた事実も明らかにされた。

2001年にも心臓手術で12歳の少女死亡

   ところが、このあと東京女子医科大トップの吉岡俊正理事長が書面で「あくまで私的な会見で、いかなる意味においても本法人による発表ではありません」と否定のコメントを発表した。皮肉なことに、高桑医学部長が「情報をお互いに共有できていなかったというシステムが今回の残念な結果を引き起こしたと思う」と述べたが、どうやらここでも情報は共有されていないらしい。吉岡理事長は同医科大の創業者の孫にあたるという。

   コメンテーターの中瀬ゆかり(新潮社出版部長)はあきれてこう言う。「病院で使っていけない薬を現場が知らなかったことも、28年間も火災警報器を切ったままというのも驚きです。抜本的な体質の問題が出てきた話だと思います」

   東京女子医科大病院では01年に、12歳の女子の心臓手術でやはり医療過誤から死亡させており、このときは病院ぐるみでカルテの改ざんや隠ぺいが発覚し問題になった。人の命を預かる病院で根本的な部分がいまだに欠けているとしか考えられない。

文   モンブラン
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