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スマホ操作ミスで流出「聖心女子大優等生セックス映像」ネットに残ったらもう消せない…彼女の人生心配

   先週の「ダービー」の反省の弁を書いておきたい。私が推した牝馬・レッドリヴェールとトーセンスターダムはともに惨敗してしまった。レッドは心配していた馬体重が戻らず、さらに減ってしまっていたのが敗因。トーセンは4コーナー手前で先頭に立ったが、直線で内ラチにぶつかり故障してしまった。いつもと違ってスタートから2番手という位置どりが結果的には失敗だったのだろう。

   ワンアンドオンリー騎乗の横山典弘は見事だった。本来は追い込み馬をスタートよく出ると先行集団の内につけ、外のイスラボニータ『マーク』でじっとガマンした。直線坂上でイスラが追い出すとその外に出して追い比べを制した。

   可哀想だったのはイスラ騎乗の蛯名正義だった。目標にするウインフルブルームが出走取り消しになり、目標になる馬がなく、7枠という外枠も響いた。ワンアンドの1枠と替わっていたら着順も違っていただろう。ここ10年で1枠が5回も出ていることがそれを裏付けている(これで11年で6回1枠が出たことになる)。

   「ダービーは運のいい馬が勝つ」とは昔からいわれる格言だが、今回のダービーほどそれを痛感したレースはなかった。

「写真袋」に一時保存…パスワードばれた!たちまち拡散の怖さ

   『アサヒ芸能』の「聖心女子大生を襲った『ハメ撮り写真660枚』」には考えさせられるものがあった。アサ芸には失礼だが、あまりこの手のものは読まないのだが、今回は何気なく読み始めた。要は田中みな実似の聖心のお嬢様A子とSEXした彼氏が、その時の2人の痴態をスマホで撮っていたのだ。

<「A子さんの彼氏がスマホの機種変更した時、今まで撮った画像データを移行する手段として、スマホ向けアプリ『写真袋』を利用しました。スマホをネット上に保存して知人同士で見ることのできるアプリです。ファイルには『合言葉』を設定して鍵をかけるのですが、彼氏はA子さんの名前を繰り返しただけの単純な言葉にしてしまったため、第三者にパスワードがバレてしまったのです」(フリーライターの高木雄太氏)>

   写真に目線が入ってはいるが、フェラをしているポーズやパイズリ、お尻のキスマーク、ハメ撮り写真が何点か掲載されている。バカな奴らがバカなことをしよってという程度の読後感でしかなかった。だが、最後のほうに載っているITジャーナリストの井上トシユキ氏のこの言葉が気になった。

<「一度、ネットに残ってしまうと完全に消すのは難しい」>

   私はそのほうは詳しくはないが、確かに1度ネットに流失すると全部削除するのは難しいのだろう。だが、このA子は聖心の顔として紹介されるほどの優等生で、すでに卒業しているというではないか。付き合っていた男が腹いせに写真をネットに上げる「リベンジポルノ」ではない。もし写真から彼女だとわかったとしたら、彼女のこれからの人生はどうなるのだろう。

   そう思って、何気なしにPCでいくつかのキーワードを入れて検索してみた。するとおそらくアサ芸と同じ写真がいくつも引っかかってくるのだ。そのうちのいくつかを見てみたが、多くは文章はきついが写真にはぼかしが入っているようだ。そうして見てくると、あるサイトに彼女かどうかはわからないが、はっきり女性の顔が写っているものがあるではないか。ご丁寧に名前まで書いてある。この彼女がハメ撮りされた当人かどうかは、私のIT知識ではわからないが、もしそうだとしたら、彼女のこれからが心配で暗澹たる気持ちになる。

   私がまだ20代前半の頃、付き合っていた彼女と連れ込み旅館(その頃はラブホという言葉はなく、逆さクラゲなどといっていた)に入り、戯れに部屋に備え付けてあるビデオで2人の姿を撮ってみたことがある。だが、再生してみて己が姿の醜さに慌てて消した(本当に消えたかどうかはわからないが)。

   今ならスマホで撮ってネットに上げてということになるのだろう。もしそんな映像が流失したら、私の人生は相当に曲がったものになっていただろう。それでなくても私の人生の大半は『暗かった』のだから。

   こうしたネット上の話題はカネもかからず週刊誌にとってはおいしいネタだが、ネットだけではなく、紙媒体でさらに拡散していくことの『怖さ』を編集の現場も考える時期ではないか。A子の『若気の過ち』が彼女の人生の致命傷にならないことを祈りたい。

ご苦労様でした!『週刊ポスト』飯田昌宏編集長交代―独自視点が楽しみだった新スタイル

   『週刊ポスト』の飯田昌宏編集長から葉書をもらった。6月4日(2014年)付で編集長を交代したという知らせである。「誌面をかえりみず、部下の苦言を意に介さず、毎晩飲み歩き寛容な会社も耐えられなくなった」ため馘となったと書いているが、そんなことはない。週刊ポストは週刊現代の元編集長たちを講談社から引き抜いて、週刊現代から10年遅れで創刊したこともあって、週刊現代とよく似たテイストの物真似雑誌である。私の編集長時代にやり始めた「ヘア・ヌード」を最初に真似たのも週刊ポストであった。しかも本家より売れてしまうのだから、こちらとしては腹が立つが致し方ない。

   しかし、飯田編集長に替わってから、飯田節とでもいうような独自の視点で時代を切り取り、他の週刊誌とは明らかに違う飯田・週刊ポストをつくりあげた。正直、毎週、週刊ポストがこの問題をどう捉えてくるのかを楽しみにしていたのだ。私とは考え方の違う視点ももちろんあったが、こういう見方もあるのかと気付かされることも多かった。

   週刊誌は編集長のものである。編集長が替われば誌面も変わる。一時代を築いた編集長の交代に一抹の寂しさはあるが、ご苦労様でしたといいたい。

スマホ1時間以上は勉強効果低下!仙台市の中学生2万4000人分析―前頭前野が麻痺

   スマホはすっかり生活必需品になったが、道路や駅でスマホを見ながらノロノロ歩く若い連中を見ると腹が立つのは私だけだろうか。私は早稲田大学の学生が多く降りる駅からオフィスに通うから痛感するのだが、電車を降りてから改札を出るまでの間もスマホの画面を見ながらフラフラ歩く学生たちに毎朝イライラさせられている。

   『週刊文春』にスマホを1日1時間以上見ている子どもは成績が下がるという特集があるが、私にいわせれば当たり前である。だが読んでみるとちょっと視点が違うようだ。山梨県の公立中学校の教師がこう語っている。

<「保護者から『スマホやめろと言ってもやめない。どうすればいいのか』という相談を受けることは珍しくありません。子供のスマホに頭を悩ませている保護者は本当に多い。使用時間の聞き取り調査を行っていますが、一日七時間以上と答える生徒が全学年にいました。私が調べたところ、スマホを一日二~三時間使う生徒の試験の点数は、平均的に八点ほど下がる傾向にありました」>

   これは当然であろう。「脳トレ」の監修を手がけた川島隆太教授らの調査結果によると、<「これまで、成績が悪い生徒は『スマホを長時間いじっていて勉強の時間がないから』と考えられてきました。ところがまったく違う結果が見えてきたのです。つまり、家でちゃんと勉強している生徒でも、スマホを使う時間が長ければ、家で勉強しない生徒よりも学力が下がっている傾向が統計的に表れたのです」>

   平日に2時間以上家庭で勉強している層のグラフで比べると、スマホの利用時間が1時間未満の生徒の平均点が75点に対し、4時間以上利用する生徒の平均点は57.7点と、17.3点の開きが出たそうだ。勉強時間が30分未満の層では、スマホの利用時間が1時間未満の場合が63.1点、スマホを4時間以上利用する生徒は47.8点と、15.3点の差がついたという。

   つまり、2時間以上勉強してもスマホを4時間以上使っていると、勉強は30分未満だがスマホの利用時間が1時間未満の生徒の方が平均点が高いという結果が出たのだ。この傾向は数学で最も顕著に表れたそうだが、国語、理科、社会、英語の4教科でも、同様の傾向が出たという。

   この調査は、仙台市立の中学生約2万4000人に対して行われた「仙台市標準学力検査」と「仙台市生活・学習状況調査」をもとに分析されたそうだ。川島教授はその理由をこう語る。

<「テレビを見たりテレビゲームをしている時、脳の中の前頭前野という部分は安静時以上に血流が下がり、働きが低下することが分かっています。また、ゲームで長時間遊んだ後の三十分から一時間ほどは前頭前野が麻痺したような状態となり、機能がなかなか回復しません。この状態で本を読んでも理解力が低下するというデータもあります。また、テレビの長時間視聴を三年続けた五~十八歳の子の脳をMRIで解析すると、前頭前野の思考や言語を司る部分の発達が、長時間視聴していない子に比べ、悪くなる傾向はこれまでの研究で確認できています。
   つまり、スマホを長時間利用することは、ゲームで遊んだりテレビを長時間視聴した後の脳と同じような状態になって、学習の効果が失われるのではないかと考えられます。前頭前野の具体的な働きは、記憶する、学習する、行動を抑制する、将来の予測をする、コミニケーションを円滑にするなど、人間ならではの心の働きを司どっています。(中略)
   ですからスマホの長時間利用が脳に与える影響は、これまでの脳の研究データが示すストーリー上にあると考えても外れていないと思うのです」>

   さらに川島教授は続ける。<「グラフを見ると分かりますが、スマホの利用時間が一時間未満と答えているグループの平均点は、スマホをまったく利用しないグループよりも点数が高い。恐らく、気分転換や息抜きの道具としてスマホを上手に使うことができれば、良い作用をもたらしているのではないかと考えられます。(中略)

   スマホを使いすぎると子供の脳にどのような影響があるのか。私はこの研究にあまり時間をかけてはいられないと考えています。

   いま、電車の中では大人もみなスマホをいじっています。窓の外で桜が咲いていることにも気づいていないのでは、と思うほど画面しか見ていません。(中略)大人のこうした様子を見て子供もどんどんスマホ依存に陥っていくのです。

   今回の結果は、スマホの長時間利用の規制を真剣に考える時期にきていることを示唆しているのではないでしょうか」>

   昔、テレビは人間を「総白痴化する」といった評論家がいたが、スマホは確実に「亡国のオモチャ」かもしれない。少なくとも、子どもには制限時間を過ぎたら使えなくする。学校や駅などの公共機関では電波を遮断する。クルマの運転中も同じ。そうした規制を早くするべきだと、私も考える。

中国・天安門殺戮直前、私もあそこにいた!あれから25年―当時と変わらない恐怖政治

   今から25年前の6月2日、私は北京の天安門広場にいた。あふれるほどの若者が広場を埋め尽くし、隅のほうではハンガーストライキをする集団もいた。だが、雰囲気は日本に伝えられているような緊迫したものではなく、アイスキャンディ売りがそこここにいて、炎天下の慈雨となっていた。

   その日の夕方、私は日本に帰った。「天安門事件」が起きたのは2日後である。私が知る限り、天安門に集まった学生や若者、労働者たちに「政府を転覆させよう」という差し迫った動きはなかったように見えた。

   だが、怯えた鄧小平ら指導者たちが人民解放軍を出動させ、戦車や実弾を発射して天安門前に集まっている多くの人たちを殺戮したのだ。この様子はCNNのカメラが衛星を通して生中継して全世界の人々の知るところとなり、中国政府への怒りを燃え上がらせた。

   今年も天安門事件を前に、習近平は次々と改革派知識人らを拘束し、北京市内では前例がないほどの厳戒態勢が敷かれていると週刊文春やニューズウィーク日本版が伝えている。

   往時とは中国の経済力は大きく変わったが、中身は民主国家とはほど遠い恐怖政治の国そのままである。

「すき家」アルバイトたちの反乱!ワンオペでこき使われ、強盗に狙われ…「もう、やってられないよ」

   お次は、「ゼンショーホールディングス(HD)」が運営する牛丼チェーン最大手「すき家」で、アルバイトたちによる反乱が広がっているという記事。週刊ポストによれば、今年3月ごろから「パワーアップ工事中」という張り紙が都内を中心に「すき家」の店舗で目につくようになったという。繁華街の中心にもあり、そのほとんどは事実上休業しているのだそうだ。

   原因はバイトが一斉に離職してしまったために生じた人員不足からで、その引き金を引いたのは「すき家」が2月からライバルの「吉野家」に続いて発売した「牛すき鍋定食」だった。元アルバイトの学生がこう憤りを込めて語っている。

<「すべてはワンオペが原因です。あんなメニューが出たら、1人じゃ絶対に店を回せない。それでも、当初は皆ガマンして何とか頑張っていたが、そのうちに耐えられなくなり辞めてしまった」>

   他の牛丼チェーンでは1店舗につき社員を含む2名以上の店員を配置しているのが一般的だが、「すき家」ではアルバイト1人だけで店舗を仕切る「ワンオペレーション」という運営システムが導入されているそうだ。たしかに、ときどき近くの「すき家」へ行くが、混んでいるときでもほとんど1人でやっている。

   さらに、ワンオペは防犯上の問題も孕むという。「すき家」では10年ごろから強盗事件が多発し、11年に発生した被害は未遂も含めると78件で、牛丼チェーン被害総数のうち9割近くを占めた。アルバイト活用コンサルタントの植竹剛氏がこう話す。

<「過重労働が問題視され始めた30年前は、まだ泣き寝入りするか、仲間意識も強いので何とかみんなで労働環境を改善しようという職場が多かった。それが今では『安い給料でこき使いやがって。困らせてやろう』という報復型に変質しつつある。1人ではできなくても、ネットのSNS (ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及で仲間を募ることができるようになり、連帯感が生まれた」>

   こうした問題は「すき家」のような牛丼チェーンだけではなく、コンビニや居酒屋チェーンでも抱えている。今は少しぐらい時給を上げてもアルバイトが集まらないため、「ワタミ」なども困り果てているそうである。そのうち店員は一人もいなくて、自動販売機でメニューを選び、窓口の差し込み口に券を入れるとロボットの手が出てきて「はい、おまち~」と自動音声とともに牛丼や酒のつまみが出てくるシステムになるのだろうか。味気ないね~。

がん保険が支払われない!?抜け道だらけの契約―「あなたのがんは対象外です」

   私も以前からアメリカ資本のがん保険に入っているが、保険会社がいざという時に本当にカネを払ってくれるのだろうかという心配は常にしている。なんだかんだと難癖をつけて払わないのは、マイケル・ムーア監督の映画「シッコ」を見て知っているだけに不安だが、週刊現代がこの問題を追及している。

<東京都在住の68歳の男性は、こう憤る。昨年、健康診断で体調に異常が見つかり、内視鏡手術で切除した。医師からは、「早期の大腸がんです」と告げられた。
   男性は、45歳からがん保険に入っていた。会社の上司が肺がんを患い、長期入院の末、退職せざるを得なくなったことがきっかけだ。
   加入したのは、がんと診断されたら一時金として200万円、入院1日につき1万円がもらえる保険。月に8000円弱の出費となったが、「収入がなくなり、治療費で貯金が取り崩されることを考えれば必要経費。安心をカネで買ったようなもの」だった。
   それから23年。ついに「その日」が訪れた――と思ったら、自分のがんは「対象外」と冷たく見放されたのである。がんを患ったという事実に加え、保険金が支払われないという二重の衝撃に、当初、絶望するしかなかったという。
   「保険会社に抗議の電話をすると『お客様のがんは、ごく早期のがんで、ご加入のがん保険では対象外となります』と取り付く島もない。約款にはきちんと書いてあるというのです。でも、そんなこと加入当初に説明された覚えはありません』>(週刊現代)

   私を含めて多くの人たちが不安に思っていることが、この男性の身に降りかかったのである。といって、いまさら約款を読み直すほどの気力もない。どうすりゃいいのか。がんの保険金が出ないケースは、大きく次の5つに分けられるという。

   (1)保険金が支払われない種類のがんがある。(2)加入後、すぐにがんになったらアウト。(3)入院しないと保険金が出ない。(4)病歴告知をミスすると保険金が出ない。(5)再発したらアウト。

   2人に1人ががんで死ぬといわれるのだから、それでも万が一のための保険として、がん保険に入っておきたいと思う人も多いはずだ。だが、これが大いなる間違いだと週刊現代はいう。<「国立がん研究センターが出しているがん罹患リスクを年代別に見てみると、例えば50歳の男性が10年後までにがんにかかる確率は5%。60歳の男性でも、10年後までにがんになる確率は15%。つまり、現役世代だと、がん保険は90%ほどの確率で出番がないと思われます」(一般社団法人バトン「保険相談室」代表理事・後田亨氏)>

   では、高齢者はがんになる確率が高いから入っていたほうがいいのだろうか。ファイナンシャルプランナーの内藤真弓氏はこうアドバイスする。<「60歳以上の人が新たにがん保険に入る必要はないと思います。

   高齢者の場合、体に負担のかかる治療はできなくなる可能性もありますし、70歳以降は医療費負担も下がります。預貯金が少ない場合は、定期付き終身保険を解約して、返戻金を受け取り、それを治療費に充ててもいい。つまり、高齢者はがんになる確率が高まるけれど、がん保険の必要性は低くなっているわけです」>

   すぐ解約しようか。ここまでかけてきたんだからいまさらなあ。保険というのは『騙される』リスクも背負い込むということなのだろうか。読んだらますます不安になってきた。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか