2024年 3月 29日 (金)

「イクボス」いま企業が求める新しい管理職タイプ!部下の私生活に配慮しやる気を引き出す

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   最近の職場には、介護と仕事、あるいは子育てと仕事の両立をさせている人々、定年延長で働く高齢者、仕事もプライベートも充実させたいという社員など、従業員の価値観が多様化している。国谷裕子キャスターは「多様な人々が活躍できる組織の方がイノベーションが生まれ競争力が高いともいわれるなかで、上司は部下の能力・やる気をどうやって引き出し育成するのか。管理職のマネージメント力がますます求められる時代です。そこで注目されているのがイクボス。育児に積極的に関わってきたイクメンたちがこのイクボスを広めようと動き始めています」と話す。

育児、介護、定年延長、プライベート優先…多様化する社員

   都内のある会議室におよそ50人のサラリーマンが集まった。イクボス養成講座だ。部下からプライベートな相談を受けたとき、上司はどう接するべきか。さまざまな状況を想定した実践的な勉強会が開かれている。講座を始めたのは都内で不動産投資信託会社の社長を務め、元祖イクボスと呼ばれる川島高之さん(50)だ。

「イクボスというのは育児や介護など、部下の私生活に配慮できる上司のことです。私生活の充実こそが社員のやる気を最大限引き出す秘訣です」

   群馬県藤岡市の建設現場には高齢社員のやる気を引き出すスゴ腕ボスもいる。県から働きやすい職場として表彰された建設会社の専務の内田孝嗣氏だ。高い技術力が評判のこの会社は、社員31人のうち3割が60歳以上である。内田専務は健康などに不安を抱えがちなベテラン社員に毎日声をかける。

   国谷「内田さんは自分には関心がない話題でも雑談を続けます。その時の部下の顔色や声の調子などから健康状態や悩み事などを探ります」

   そして、ベテラン社員ならではの事情を考慮したのが、子育て休暇ならぬ、「孫育て休暇」と呼ぶ有給休暇制度だ。社員が急な事情で休んでも社員どうしでカバーし合えるよう、シフトの組み方も工夫している。内田専務は「子どもが病気になれば現場に集中できない。社員の心配事を極力なくすのがボスの責任」と語る。

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