人間ドッグ「基準値変更」の混乱!わたしはもう健康なの?やっぱり要注意なの?

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   今年(2014年)4月、日本人間ドッグ学会が出した新基準で混乱が広がっている。たとえば血圧の上は145なら従来なら高血圧と判定されたのが、新基準では異常ではないとされる。悪玉コレステロールの数値も180なら即治療レベルだったのが正常範囲と変わった。

   新基準と従来型の基準では算出方法や条件がまったく違う。山門實・日本人間ドッグ学会理事は「新基準は人間ドッグを受けた150万人の中で、病気、肥満、喫煙者、大量の飲酒者を取り除いています。つまり健康な人間だけの基準値です」と説明する。

   一方、日本動脈硬化学会の佐藤靖史理事長は警告する。「素人判断で基準範囲内で大丈夫と考えるのは一番危険です。従来の基準は将来病気を発症するリスクを数値化したものですので、治療には従来の基準で行うべきです」

これまでが厳しすぎた?

   視聴者からどっちの基準で判断すればいいのというファックスが殺到した。有働由美子キャスターが読む。「兵庫県の20代の方です。数値を新たに変更したら国民が混乱すると思います」

   名古屋大学・伴信太郎教授「この新基準は治療が必要かどうかの基準ではないんです。そもそも変更ではなく、新しい目安と考えてください。治療するかしないかの基準じゃないんです」

   近藤泰郎アナ「三重県の40代男性です。従来が厳しすぎたのではないですか」

   伴教授「たとえば、悪玉コレステロールに関しては、日本人は欧米に比べて低いんです。とくに女性は厳しすぎるという声はありました。それを受けて数年ごとに見直しを行っていますから、とくに厳しすぎたということはないと思います」

「数値がいいから大丈夫」が危ない

   有働が続ける。「神奈川県の40代です。父はすべての項目でいい数字でしたが、その1か月後に直腸がんで他界しました」

   伴教授「数字はあくまでも参考です。数字がいいからと安心して、体調の変化があっても『大丈夫』と思ってしまうことには注意が必要です。ドッグで拾えるものと拾えないものがあります。とくにガンなどは拾えないこともあります。ただ、生活習慣病などはドッグや健診で見つかりやすいですね」

   視聴者からは「厳しくすれば薬が売れて製薬会社が儲かるという指摘もあるが…」というファックスも届いたが、これについて伴教授は「謀略的な言われ方はどこの世界にもありますが、薬を売ろうとして厳しくするということはありません」と苦笑する。

   糖尿病の室井佑月(作家)「私はなるたけ気楽にいこうと思います。何かがあったらその時に考えます」

   検診は自分の体がどういう状態なのかを定期点検するもので、病気を発見するということではないということなのだろう。

(磯G)

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