片岡仁左衛門 東京進出で味わった陰湿差別!「関西者が『歌舞伎』名乗るな」典雅な佇まいの裏の怨念
<徹子の部屋>(テレビ朝日系)

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   この番組の時間がお昼に移動して初めて取り上げる。ゲストは歌舞伎俳優の片岡仁左衛門である。彼の顔を見ると、今でも片岡孝夫と言いたくなる。孝夫と玉三郎の黄金コンビで数々の名場面を見た筆者は、孝夫が関西歌舞伎の御曹司として恵まれた人生を歩いてきたとばかり思っていたが、彼の話の内容は全く違っていたのだ。
   1967年に、初めて東京に進出してきた時、歌舞伎座から物凄い差別をされたのだそうだ。とにかく「歌舞伎」というタイトルを使うなと言われ、「ナントカ歌舞伎」などと修飾語を付けねばならなかった。住むところは狭い狭い部屋で、お金がないので紅を溶く容器も白粉を混ぜる容器もなく、プラスチックの、まるで100円ショップのチャチな蓋ものみたいな品を上下に分けて使っていた。ひびの入ったその容器を彼はまだとってあり、「自分を戒めるために」持ち歩いていると見せたのだ。関西歌舞伎はバカにされていたとか。
   命に関わる大病もした、あのように美しく典雅な役者の、過去の苦労話は驚きだった。今は14歳の可愛い孫と共演する日々、順風満帆な人生に見えた人の思いがけない告白である。ニコニコと優しい顔で語るが、来月の大阪公演は思い入れが強いという。功成り名遂げた役者が、過去の怨念を吐き出す勢いで演じたら、恐らく独特のオーラを発散するに違いない。見に行きたくなった。司会の徹子のド派手な人形がテレビ朝日の玄関に座っているのをご存知か。(放送2014年6月27日12時~)

(黄蘭)

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