「子ども誘拐」変わってきた目的!身代金、いたずらから『人間関係を構築したい』

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   岡山県倉敷市内で下校中の小学5年生(11)を車で連れ去り自宅に監禁し逮捕された無職、藤原武容疑者(49)の異常な言動が明らかになってきた。捜査員が窓ガラスを割って侵入し女児を保護したとき、「自分の妻です」といったという。

   司会の小倉智昭「『自分の妻です』といいう言葉が出るなんて信じられない」

   このあと藤原は捜査員に「少女に興味があり、自分好みの女の子に育て自分の妻にしたかった」と話したという。

孤立感から「誰かをそばに置いておきたい」

信じられない

   藤原はいったいどんな男なのだろうか。親族によると、地元の高校を卒業して東京都内の大学に進学し大学院まで出ている。20代後半に結婚したが、すぐに離婚し、以来、実家で両親、姉の4人で暮らしていたが、4年前に父親が死亡、母親も介護施設に入所してからは実家で独り暮らしをしていた。「戸を閉め切って姿を全然見せない」孤独な生活を送っていたらしい。

   ただ、「女児への興味」は以上に強かったようだ。昨年8月(2013年)に家のリフォームを相談された業者は、採寸に行って異様な光景を目にしたという。部屋に家具類は一切なく、ノートパソコンが床に直接置かれていた。壁いっぱいに小学生の女児を描いたイラスト画が20枚以上貼られていた。

   藤原は「これは私が描いた絵です」と言い、業者も「絵のタッチがポスターの絵と近かったので、あの人が描いたんだろうなと思った。異様な空間だったので部屋の大きさだけ採寸しさっさと出た」という。

   改築は女児が監禁されていた1階居間だけで、1000万円弱かけて昨年12月に工事を終えた。藤原は「システムエンジニアの仕事を自宅でしているので、外の騒音が気になる」と話し、壁には防音効果の高い素材を入れ、窓も付けなかった。外側からしか開けられない鍵もつけた。

相次ぐ女児誘拐「もう少し一緒にいて欲しかった」「手放したくなかった」

   警察は「長期的に監禁する目的があったのではないか」とみて詳しく調べているが、実は、最近は子どもの誘拐目的に変化がみられるという。東洋大社会学部社会心理学科の桐生正幸教授によると、1980年代は「身代金目的」、2000年代には「いたずら目的」、最近は人間関係の構築が目的という。人間関係の構築といわれると犯罪色が薄れるが、最もたちが悪い。

   神奈川県相模原市で今年(2014年)1月、小学5年の女児が誘拐されたが容疑者(当時30)は「すぐに解放しようと思ったが、もう少し一緒にいて欲しかった」と話した。北海道・札幌市でも今年1月に小学3年の女児が誘拐されたが、容疑者(当時27)は「女児がかわいくなって手放したくなかった」と供述している。

   国際ジャーナリストの竹田圭吾は「『自分好みに育てたかった』というのは長期的に監禁する意思ととれますよね。有罪になった場合、量刑にどう影響してくるか。2000年に新潟で10年近く監禁していたケースは、最終的に懲役14年になったが、単に未成年略取誘拐、監禁だけだと一般的な例では懲役5年前後が多いんです。変ってきた誘拐目的をどう量刑に反映させるかを考えないといけませんね」と語る。

文   モンブラン | 似顔絵 池田マコト
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