吉高由里子の大成功!難しい女優起用した慧眼あっぱれ―NHK朝ドラで五指に入る面白さ
<花子とアン 第18週>(NHK総合)

印刷

   半年のドラマの、後2か月を残すのみとなったので、ここら辺でプレ総括である。長い朝ドラの歴史の中でも、五指に入る面白い作品だった。実在の人物が主人公なので、あまり極端な改変がされなかったことがリアリティを生んでよかったし、花子に吉高由里子を選んだことが成功の大きな要素であった。吉高は演技が上手いが、ちょっと屈折した役とか、ひねた女の子の役とか、下手すると「清く正しく美しく」の宝塚みたいな朝ドラ主人公には最も選ばれにくいタイプだったのに、彼女をキャストしたPの慧眼に拍手である。
   何故なら、この時代の女性の中では、知力があり、翻訳をする職業婦人という少数のエリートとしての存在は、ただ可愛い美しいだけでは絶対に生き延びることはできないので、吉高のような楚々として綺麗でも、内に秘めた断固とした胆力を窺がわせる女優でなければ、自立した職業婦人足りえなかったからである。大成功だ。
   加えて仲間由紀恵の存在も大きかった。彼女の大時代なセリフ回しが、箱入りの伯爵令嬢にぴったりで、セクシーで粗野な男・伝助(吉田鋼太郎)との対比が格別ロマネスクな味わいをもたらした。嫌味な女流作家や堅物の印刷屋など、脇の人物も多彩で楽しめる。
   難点は主題歌の絢香。人気歌手かもしれないが全く鼻濁音が出来ない。『が』や『げ』が汚い。この時代の日本人はみんな綺麗な鼻濁音が使えた。NHKのプロが鼻濁音を指導しないでどうするか!(放送2014年7月30日8時~)

(黄蘭)

採点:2.5
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼

お知らせ

J-CAST Blog 略して「Jブロ」
J-CASTがオススメするブログを紹介!
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中