2024年 4月 19日 (金)

空港『顔パス』成田と羽田で出入国審査スイスイ―変装してもたちまち見破り

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   きのうから成田空港と羽田空港で「顔パス」システムの実験が始まった。出入国審査につきものだった長い行列を解消するのが目的だ。2020年の東京オリンピックまでには絶対に実用化しないといけない。はたして可能か。結果は驚くべきものだった。

目、鼻、口の位置や形で判別

   「顔認証」はICパスポートの画像データとゲートに現れた人物が同一人物かどうかを見極める。化粧はもちろん、帽子、メガネ、ヒゲ、髪型などががらりと変わっていても一瞬にして見分けないといけない。

   2年前に行った実証実験では誤認識が18%もあったため、実用化を断念したいきさつがある。その後、改良が続けられてきた。参加企業は5社だが、そのひとつ、NECを原元美紀レポーターが訪ねて体験した。NECの技術はアメリカで「世界トップ」と認められているのだそうだ。

   認証技術の基本は、目、鼻、口の位置や形の一致だ。これまでは表情を変えると認識しなかったりしたのだが、最新技術では原元が頬をふくらませたりメガネをかけたりしても見事に見分けた。「経年変化に対する性能があがった」(NEC)ということで、年をとっても認証するということだ。

   そこで、原元の27年前も高校時代の写真を持ち込んだ。2枚の写真はかなり違って見えるが認識した。日本のパスポートの有効期限は最大10年だから、ここが一番の改良ポイントだったのだが、27年でも正しく認証されたわけだ。

   さらに、19年前の舞妓さんの扮装と化粧の写真があった。白粉べったりだから、普通に見ても同じ人物かどうか判然としない。これもちゃんと読んだ。「骨格部分が変わっていないから」と技術者はいう。いや、たいしたもんだ。

乗降客に好評「スムーズでした」「手続きに慣れてない自分でもできた」

   成田空港や羽田空港でのテストは順調で、入国した乗客たちは「スムーズでした」「手続きに慣れてない自分でもできた」「慣れない人でもわかりやすい」と好評である。慣れるまでもない。カメラの前でパスポートを所定の位置に置いて、モニターをじっと見つめるだけだ。

   キャスターの赤江珠緒「すごいですね。原元さんのいろんな写真に対応してましたね」

   舘野晴彦(月刊「ゲーテ」編集長)「並ぶのが嫌いなんです。ラーメン1杯でも並ばない」

   高木美保(タレント)「このカメラは一卵性双生児の顔も見分けるというんでしょ」

   岩上安身(ジャーナリスト)「顔だけじゃなくて、歩き方でも認証するということです」

   司会の羽鳥慎一「システム自体はいいですよね」

   舘野「でも、情報を国が管理したりするとね、流出とかも…」

   岩上「商業施設では無断で利用されてる。ディスプレーをのぞき込むと撮られちゃう。どこを歩いたか追跡される」

   ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は7年前から、年間パスポートの客に顔認証を使っていた。認証は1秒以下。これで混雑と行列が大幅に改善されたという。成田などでテスト中のシステムは能力ではこれをはるかに超える。法務相は2018年からの運用をめざしているという。監視を監視する時代になるのか。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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