2019年 12月 8日 (日)

<思い出のマーニー>
夏の釧路で出会った「一番のともだち」突然、姿消したのなぜ?大人派ジブリにはちょっと物足りない少女物語

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ひたすら爽やかで素直で美しい子どもジブリ

   風景も人間もとにかく肌触りが良く、描かれる友情も美しい半面、ご都合主義的、人の感情の汚いところに踏み込んでいないという印象もぬぐえなかった。主人公が育ての母に対して不信感を抱くきっかけも、なんとなくピント外れというか、「そこなの!?」という感じ。大人からすると「そこなの!?」なポイントでも、子どもは大真面目というケースもあるから、一概に的外れとは言えないのだろうけれど、なんというかなあ、登場人物が素直すぎる。

   血のつながらない子どもに無償の愛を注ぐ養母と、実の娘に贅沢な暮らしを与えつつも内心厄介者にしている実母。無知と潔癖さゆえにそれを突っぱねようとする養女と、愛に飢えた実の娘。このコントラストは確かに「対比の図」としては綺麗だが、人間ってこんなに割り切れるものだっけ?という違和感がどこかに残る。

   養女だろうと、お腹を痛めた娘だろうと、母が娘を憎く思う一瞬は存在するのではないか。実の娘を厄介者にしている両親がひたすら「悪」として片づけられるのも、短絡的やしないか。娘を愛しているのも事実、一方で投げ出してしまいたいという思いに駆られたことがあるのも事実。そんな「揺らぎ」と「葛藤」からくる人間臭さをもう少しだけ見たかった。

   とはいえ、ターゲット層が学童であることも考えると、えげつない人臭さを求めるほうが邪道なのかも。映画として良い悪いというより、大人ジブリと子どもジブリ、どっちが好みかで評価が分かれる一作です

(ばんぶぅ)

おススメ度☆☆☆

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