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広島「土砂崩れ」加藤浩次トンチンカン質問!『緊急速報』お笑い芸人じゃ無理

   広島市内が20日未明(2014年8月)に激しい雷雨に見舞われ、安佐南区と隣りの安佐北区を中心に数か所で大規模な土砂崩れが発生した。「スッキリ!!」は2時間の放送時間をほぼまるまる使って、広島テレビの中継を流し続けた。

死者8人、生き埋め10人、行方不明5人…

   寝静まった後の突然の土砂崩れとあって、逃げ遅れた子どもを含む住民が、わかっただけでも死亡8人、生き埋め10人、5人が行方不明となっており、警察、消防、自衛隊による懸命の捜索・救助活動が行われている。

   「スッキリ!!」は2時間の放送時間をほぼまるまる使って、広島テレビの中継を流し続けた。上空からのヘリ映像では、安佐南区は町全体が茶褐色の泥水に覆い尽くされている。裏山に近いところは流されてきた大きな石や倒木で埋まり、裏山に沿って建てられた家屋は泥水で押し流されて全壊し、1階部分が泥水で埋まってしまった家屋もいたるところに見える。

   安佐南区では広島テレビの山上優子アナが取材していた。住民たちは泥水に膝下までつかりながら避難所に向かっているが、足を取られ転ぶ人も多くいるという。かろうじて逃げられた男性は、土砂崩れ発生当時の様子を「雷雨がすごく眠れないくらいでした。そこへ突然、近所でガラガラとすごい音がしました。自宅は大丈夫だったのですが…」と語る。

大混乱の現場に「土砂災害の指定箇所だったんですか」「いまそんなことわかりません」

   被災地は石や倒木が散乱し、泥水が溜まっているため救助車両が入れず、ヘリを頼るしかない。広島県警のヘリが住民を一人ひとりロープで釣り上げ、救助している様子が映ったが、救助には時間がかかりそうだ。

   スタジオから司会の加藤浩次が再三「(安佐南区は)土砂災害の指定箇所に指定されていたんですか」と尋ねていたが、現場の記者は「こちらでは分かりません」と答えていた。土石流が起こった直後で、救援活動の真っ最中に、現場の記者がこたえられるはずがないし、いま伝えるべきことはそこではないだろう。こうした緊急の速報報道はお笑い芸人では無理だ。