ひょうきんな大泉洋いじらしい!ドジで一途な不器用男の哀愁…深刻にならず描いた池端俊策脚本の佳品
<おやじの背中 駄菓子>(TBS系)

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   池端俊策の脚本。この人は自身の父親と色々あった人で、このタイトルの脚本を書かせたら適任だ。春部真(大泉洋)は菓子会社の契約社員だったが、駄菓子の研究に没頭し過ぎて妻にも逃げられ会社もクビになる。幼い息子・湊は真が作る駄菓子の試作品を友達に配って、やがてヒット作が出来ると信じているが、ままならない。
   駄菓子の売り込みもうまくゆかず、再就職もうまくゆかず、製薬会社の跡取りとして働いている兄(田中哲司)から、会社を手伝ってくれと言われると、つい弱気になって湊に限界だなとこぼす。最後は、けんもほろろに追い返された菓子会社の男(塚本高史)が突然訪ねてきて、以前置いてきた試作品を「おいしい」と言ってくれて、社長も待っているという。湊がその家の坊やとサッカーをし、試作品を食べさせたことで運が回ってきたのである。
   大泉に相応しい、ちょっとドジで一途で、一粒種の息子を不器用に育てている善意の男がなかなかいじらしい。この時代、イクメンとかいって男の子育てに関する偏見はなくなったが、それでも実際には「見るに見かねる」哀愁がつきまとう。ひょうきんな顔をした大泉が演じることによって、哀愁にユーモアが加わり、深刻にならないのでいい。子役(田中泰生)の達者さと相まって、佳品となったが。
   気になったのはアイロンをかけるシーン。小さい子供がいる家でいちいちコードを抜かないで危なくないのか。演出が甘い。(放送2014年8月31日21時~)

(黄蘭)

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