とうとうポアロになったデビッド・スーシェの役者冥利!女王から勲章、市長が挨拶...25年演じ「身内以上の存在」に
<さよならポワロ!~世界が愛した名探偵・25年の軌跡>(NHKBSプレミアム)

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   エルキュール・ポワロを25年も演じたデビッド・スーシェがあちこちを訪ねながら語った「ポワロの思い出」だ。1番面白かったのはあの傑作テーマ曲の作曲者、クリストファー・ガ二ングとのやり取り。ガ二ングが自らピアノを弾きながら監督には4曲を提示したが、彼が好きだった別の曲は選ばれずに今の曲になったとか。キーを下げてクラリネットの独奏を入れ、今の傑作が出来たのだ。
   ポワロシリーズの最終回で年老いたポワロが死ぬが、スーシェは親友(ポワロのこと)の最期は辛いので、スタッフが最後から2番目に撮ってくれて、最後に撮ったのはアガサ・クリスティーの実際の別荘、グリーンウェイ・ハウスで明るい作品を撮影したのだそうだ。つまり、スーシェにとってポワロは身内以上の存在だった。
   「灰色の脳細胞」ポワロを演じるに当たって、アガサの娘のロザリンドは、それまでのポワロが変人ぶりばかり強調されたので気に入らず、「笑われる存在」ではなく「微笑まれる」人物として演じてほしいと注文したという。確かに作家が産み出した人物が似て非なる面ばかり強調され作者が不満に思うことは多々あるナと面白かった。スーシェはポワロフアンのエリザベス女王から勲章も授与された。ベルギーへ行くと市長が挨拶に来るし、虚構の中の役者ではなくて、スーシェがポワロだと人々は思っている。役者冥利に尽きるこんなドラマは、日本ではありえない。彼我の違いが情けない。(放送2014年9月4日22時~)

(黄蘭)

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