2024年 4月 19日 (金)

がん手術成功したのに元の生活に戻れない!後遺症軽減「リハビリ」にも保険適用を...

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   医療技術の進歩でがん患者の生存率は飛躍的に向上し、2015年には日本のがん生存者は500万人を超えるといわれている。しかし、治療後の社会復帰は思うように進んでいない。なぜそれまでの生活・仕事に戻れないのか。国谷裕子キャスターはこう説明した。

「復帰を阻む理由の一つが、がんの進行や治療に伴う後遺症です。手足の機能障害などに苦しみ、働き続けることを断念する患者さんも少なくありません。そうした中、注目されているのががんのリハビリテーションです」

   乳がんなどの手術に伴う後遺症・リンパ浮腫などのむくみが日常生活に支障が出るケースが少なくない。30代女性は「がん手術は成功しましたが、退院した後、足のふくらはぎの部分が痛くなり、それまでの数倍近い腫れとなりました」と語る。

手術前にも腹筋鍛えたり肺活量増やしたり...

   兵庫・神戸の病院で食道がんの手術を受けた男性は、手術を受ける3か月前からリハビリを受けた。担当医はその効果をこう解説する。「手術前から腹筋などを行って治療による筋力の低下を防いだり、呼吸器を使って肺活量を増やし、呼吸の機能を高める訓練をしたりしています。手術後に出るさまざまな後遺症を抑える効果があると思います」

   国谷「これまでのがん治療は命を助けることが最優先で、術後の生活や社会復帰、リハビリまでは重要視されていませんでした。しかし、医療技術が進歩を遂げるなか、手術後にどのようにもともとの暮らしに戻るか、という時代になって来たのです」

   ガン感染症センター都立駒込病院の鳶巣賢一院長)は、「乳ガンなどではリンパ節を取り除く手術を行うため、後遺症の可能性があります。しかし、医療技術の進歩で在院日数が短くなって、しっかりカバーしきれていないのが現状です」と語る。

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