大沢たかお好演!敗戦国日本にオリンピックを...素敵なドラマに仕上げた「日系2世」55年前の招致活動
<開局55周年記念スペシャルドラマ「東京にオリンピックを呼んだ男>(フジテレビ系)

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   東京オリンピック招致に貢献した日系2世・フレッド和田勇(大沢たかお)の八面六臂の活躍物語。昭和39年の東京オリンピック招致にこんなロビー活動の苦労があったとは知らなかったので非常に興味深かった。ロサンゼルスで青果会社を経営していたフレッド和田勇が、全米水泳選手権に招待された「フジヤマのトビウオ」古橋廣之進や橋爪四郎ら選手たちのホームステイを引き受けた縁で、後に日本に招待され、JOC委員にして日本水連会長の田畑(西田敏行)からオリンピック招致の夢を打ち明けられ奔走する。
   敗戦国日本にオリンピックなどとんでもないという空気の中、欧米はダメでも南アメリカ諸国には脈があると、田畑の片腕で東京都議会議員の北原義彦(萩原聖人)は南米中を駆け回る。だが、帰国した直後に過労死、その役を和田が岸信介総理から特命全権大使に任命されて引き受けるのだ。妻の正子(常盤貴子)や家族らの協力で、東京はトップ当選、世界をアッと言わせる大会を成功させた。
   大戦中の日系人排斥や戦後も「ジャップ、ジャップ」と侮蔑語で呼ばれた日本人が、生来の真面目さと努力で這い上がって行った1つの感動的な物語であり、主演の大沢たかおの明るくて誠実そうなキャラクターも貢献して素敵なドラマに仕上がった。妻の正子が2020年の東京開催が決定した1か月後に88歳で亡くなったのもドラマチックな事実だ。全3時間放映はいささか長すぎたけれど。(放送2014年10月11日21時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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