小渕優子経産相「後援会の観劇費用肩代わり」公選法で禁止の寄付行為

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   第2次安倍内閣の売りのひとつ、女性登用の目玉だった小渕優子・経済産業相の政治団体の支出にいくつかの疑惑が出ている。本人は「目下確認中」としているが、「その通りなら法に触れる」と認めてもいる。野党は辞任を求めるかまえだ。

実姉のブティックから「政治資金」でお買い物330万円

   疑惑は政治資金報告書の内容に関するものだ。ひとつは後援会が行った明治座での観劇会。支援者を集めて貸し切りで行うコンサート鑑賞で、7年前から毎年行われている。2010年の報告書では、参加者からの会費は約372万円だが、後援会が劇場に支払ったのは約844万円。さらに、「自民党群馬県ふるさと振興支部」の収支報告書には、同じ日に明治座に約844万円(後援会と1円違い)が支払われているが、参加者から会費を集めた形跡はない。

自民党のマドンナ

   2つの団体は計約1688万円を明治座支払っているが、会費収入を差し引いた約1316万円を小渕氏の政治団体が肩代わりしたのではないかという疑惑だ。 これは公選法上は寄付にあたり、むろん違反だ。観劇会の差額支出は翌11年にもあり、計約2643万円になる。

   もうひとつは、東京・南青山にある小渕の実姉の夫が経営するブティックからの買い物だ。小渕が代表の「未来産業研究会」の10~12年の収支報告書には、3年間で約330万円の支払いがある。小渕は「贈答品、海外へのお土産にネクタイやハンカチを使った」という。きのう16日の参院経産委で野党側は「親族企業に政治資金を使うのは公私混同ではないか」と追及したが、小渕は「姉がデザインしたもので、それを喜んでくれる人も多い。政治活動の範囲内の支出だ」と説明した。

   神戸学院大の上脇博之教授は「有権者に配ったら寄付になる。親しい人にやるのならポケットマネーから出すべきです。説明通りなら、政治資金を私物化したことになります」という。まったくその通り。

   まだある。安井美沙子参院議員(民主)は、著名デザイナーのブランド、ベビー用品、化粧品、オモチャ、ストール、下仁田ねぎ、アクセサリー、葉巻、ハンドバッグなどが政治資金から支出されていたと追及した。下仁田ねぎの農家には3年間に約118万円だ。関係者によると約3000円の贈答用のパックを全国に発送しているという。小渕は「私的なものではないが、確認したい」と逃げたが、上脇教授は「私的交際費です。ねぎが政治活動に必要だといったらみんな怒るでしょう」という。

辞任は必至?言い逃れられない法的責任

   司会の小倉智昭「小渕さんは女性宰相の第1号になるのではないか。自民党のマドンナという感じでしたが、きのうの答弁を聞いていると、人ごとのよう で、ちょっと気になる」

   ほかにも、後援会の東京ドームでの野球観戦で、ドーム側に約111万円支払ったが、参加者の会費は約19万円というのもある。

   小倉「小渕元首相の秘書もやり、すでに5回当選しているのだから、お金の使い方わかってないはずがない」

   ショーンK(経営コンサルタント)「偽り、過失、誤解、知らない、という責任はレベルによらないですよ」

   中瀬ゆかり(「新潮社」出版部長)「これ週刊新潮のスクープなんです。調べる気ならとうに出てるはず」

   笠井信輔ニュースデスク「普通は政治家はこういうことは聞かれても答えないが、法的責任にも言及している。厳しい流れなのかなと思いますね」

   後援会の旅行や観劇は後援者をつなぎ止める古典的手法だ。それが今も生きていたのも驚きだが、父・恵三氏の遺産でもあるわけだ。これが日本のレベルということである。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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