「アップサイクル」廃材活用でこんなものまで!消防服、タイヤチューブからお洒落バッグ
<気分のUP!アップサイクル>リサイクルは同じ商品を下取って同じ目的で使うことだ。「リサイクルとはまるで違うアップサイクルの商品が続々と登場しています」(大嶋貴志アナ)という。廃材に手を加えて加工することでまったく違う製品を生み出すのがアップサイクルである。どんなものがあるのか。
東京・青山など各地にショップ
東京・青山のアップサイクル店に入ると、黒を基調としたバッグやウエストポーチ、ベルト、財布、腕時計のベルト、靴などさまざまな商品が並んでいる。これらの商品に使われている素材を店主の堀地洋平さんが見せた。5トントラックのタイヤのチューブだ。チューブの溝や印刷された文字もアクセントとしてデザインに利用される。大嶋アナが臭いを嗅いでみると「かすかにゴムの香りがします」。
客は「軽いし、雨の日でも気にせずに使える」「使いやすい」と買っていく。
名古屋のアップサイクル店には、消防士の使い古した消防服で作ったバッグ、耐久検査でB品になった車のシートベルト、床に使うフローリングシートを再利用した木目調の茶色のバッグもあった。
宮城県亘理町では地元の主婦40人が巾着袋「ふぐろ」を手作りしている。素材は和服の生地だ。代表の引地恵さんは役場勤務の時に思い付いた。「東日本大震災で使えなくなった呉服屋さんの取り壊しの調査で、着物の生地がたくさんあって、なんとか再利用できないかと思いつきました」
巾着袋は2000円から高いものは2万円で飛ぶように売れて、去年の売り上げは1600万円になった。被災地で収入に乏しい主婦の副収入に役立っているという。
(磯G)