「アメリカ中間選挙」来週4日投票!民主党敗北でオバマ大統領いよいよレイムダック

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   「Yes We Can」の大歓声とともに就任したオバマ・アメリカ大統領だが、イスラム国への対応やエボラ出血熱感染の不安などが影響し、いまオバマ離れが加速している。来週にはアメリカ議会の中間選挙が行われるが、与党・民主党の候補者も公然とオバマ政権を批判するなど、異例の事態となっている。

   もともと、大統領2期目のアメリカ中間選挙は現職大統領に厳しい結果になりがちだ。現在、米議会は上院は民主党、下院は共和党が多数を占め、ねじれ状態となっている。大統領支持率は過去最低で、中間選挙の焦点は与党・民主党が上院で多数派を死守できるかどうか。上院も失うようなことになれば、オバマ大統領は完全にレイムダックになってしまう。

6年前に熱狂的に支持したヒスパニック系住民も「裏切られた」

   オバマ大統領が勧めた医療保険制度改革「オバケア」に対しても、「医療保険制度改革は進んだが、個人への支援は何もない」という不満は強い。国谷裕子キャスターは「オバマ大統領が実現した公約は、医療保険改革とイラクからの撤退です。失業率を大幅に改善するなど景気も回復傾向にありますが、国民の期待は薄くなっています」と語る。

   オバマ大統領が掲げた移民制度改革は、下院で野党・共和党の反発にあって結論は先送りされた。6年前にオバマ大統領を支持したヒスパニック系住民の不満は強い。「以前と何も変わっていない。期待が大きかった分、落胆も大きいですよ。オバマには裏切られた。私たちを政治的に利用しないでほしい」と怒る。

経済は回復しているが実感できない国民

   慶応大の中山俊宏教授はこう解説する。「オバマ大統領は医療制度改革を議会の議席の数に頼って通してしまったことで、結果的に分断されている政治の橋渡しができなくなってしまったんです。これで失望感が広がった、最近は小さなミスの積み重ねでコンピテンシー(能力・資質・適正)能力への疑念も強くなっています。経済は数字の上では回復しているが、国民は実感できずに不満がたまっているんです」

   国谷「オバマ政権の今後の運営はどなるんでしょう」

   中山教授「国際社会の中でアメリカはどういう立場をとるのかという方向感覚が、オバマ政権は示せていません。しかし、中間選挙では共和党と民主党の接戦州が相当多く、はっきりと共和党に託そうという機運が国民の間で広がっているわけではありません。今後、アメリカ国民が大統領に期待するものが少しずつ変わってくるのではないでしょうか」

   中間選挙は日本時間で11月4日に行われる。

ナオジン

NHKクローズアップ現代(2014年10月27日放送「オバマ政権 『最後の審判』~中間選挙・揺れるアメリカ~」)

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