黒澤映画「天国と地獄」のパクリ?見たことあるような設定ばかり...榮倉奈々が「ド貧民の子」に見えない致命傷
<Nのために 第3回>(TBS系)

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   湊かなえ原作のミステリー。瀬戸内海の小さな島の高校生・杉下希美(榮倉奈々)と同級生・成瀬(窪田正孝)、上京してからのボロアパート同居人の安藤と西崎(小出恵介)、彼らが関わる2つの事件(島の料亭の放火事件)と東京での会社員夫婦の殺人事件。一旦は西崎が自供して服役するが、真相は違うと疑うリタイヤした元警察官の高野茂(三浦友和)。すべてが「Nのために」行われる。
   まあ、よくある悲惨な生い立ちの若者たちの、大都会・東京に憧れ嫉妬し自分もその中に入りたいと望む、地方人の上を見上げる怨念のドラマである。湊自身が地方人なので、いつも東京に憧れていたのだろう。練炭殺人容疑者の木嶋佳苗も成り上がりたくて罪を犯してしまったらしいが、こうした地方人のコンプレックスからくる僻み嫉みが東京暮らしの筆者にはよく理解できない。
   遠くに見える高層マンションへの憧憬のシーンは、そっくり「天国と地獄」の犯人のパクリだし、伏線のほとんどが、かつてどこかで見たような既視感ある設定ばかりで、ミステリーとして新鮮味がない。また、夫の裏切りで精神のバランスを崩した希美の母親・早苗(山本未来)は、島に生まれ育ったという人間なのに、東京のモデル並みの垢抜けぶりで全くリアリティがない。とってつけたような四国弁を喋らせても、榮倉のスラリと都会的な高校生ぶりが、父親に捨てられたド貧民の家の子に見えないことも致命的である。2014年10月31日22時~

(黄蘭)

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