石川遼、松山英樹「めざせ4大トーナメント優勝」励まし合い競い合って「俺が先に...」

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   ゴルフ界の若きエース2人がプロゴルフPGAツアーに挑んでいる。松山英樹(22)と石川遼(23)だ。1年目の松山は6月(2014年)の「ザ・メモリアル・トーナメント」で初の1勝を上げた。2年目の石川はランキングは上げたものの、まだ勝利はない。ともに目指すのは日本人で初のメジャー制覇だ。

   PGAツアーはシード権を持つ125人のトッププレーヤーが競い合う夢の舞台である。なかでも、マスターズ、全英オープン、全米オープン、全米プロの4大トーナメントが正真正銘のメジャーだ。日本人は1980年の全米オープンの青木功の2位が最高で、若者②人はそのひとつ上を目指す。

ドライバーが曲がる石川、故障に悩む松山...2人で一緒に練習しよう

   ともにスーパースターだった。同じ学年で中学1年生のときからのライバルだ。プロの道は石川が一歩先を行く。08年に16歳でプロになり、翌年18歳で最年少賞金王。PGAは昨年から挑んだ。松山は11年のマスターズ・ベストアマという勲章を引っさげ、昨年プロに転向した。史上初のルーキー賞金王になって、石川に1年遅れて米ツアーに参戦した。

   しかし、PGAの現実は厳しかった。石川は1年目のランクは141位、メジャー出場すらできなかった。PGAのコースは距離が長く、フェアウエー は極端に狭い。攻めのドライバーがラフにつかまる。フェアウエーキープ率55.48%(159位)の低さが成績に表れた。2年目の石川は攻めを封印して、アイアンで打っていた。「シードを安定してとれるように。理想的でなくても我慢だとおもいました」という。

   松山もこれまでにない事態に見舞われた。腰、背中、ひじ、手首とケガの多発だ。原因はアメリカの深いラフ。長く、密度があり、ねばりつく。脱出にはパワーがいる。下半身に力を入れて腰を痛め、腰をかばうと痛みは体中に広がった。「自分でコントロールできない体になっちゃった」

   4月のマスターズは予選落ち。5月から上半身のトレーニングに取り組んだ。メジャーで活躍する選手たちはみな強靭な上半身をもっているからだ。6月の初優勝はその肉体改造の成果だった。

   その後、2人は一緒に練習するようになった。互いに隠すものはない。石川は「英樹はまじすごいです」という。どういうことか。松山のショットに石川が「ナイス」といっても、松山はクビを傾げている。もっと高いところを求めている。「見ていて、何か違うなと感じましたね」

   シーズン終盤、石川は再びドライバーの練習を始めた。メジャーのために何をすべきかを考えた。「向上心が弱くなっていた。自分のいい部分だったのに」。成績不振で自分を見失っていたと考えた。「気づかせてくれたのが英樹です」

   松山は「成績は嫌でも見ますよ。お互い刺激を受けて、もっと上のレベルにやっていければいい」という。次こそメジャーへという思いである。今シーズンのランクは松山28位、石川72位だ。

青木功「誰にも負けないというものを作らないとメジャーで太刀打ちできない」

   ゲストの青木功が言った。2人には「技術でも精神面でもなくて、その場その場の対応能力を身につけてほしい」という。さらに、「磨いてもらいたいのはパッティングです。パットがよければアプローチもよくなる。曲がっても取り返せる。また、何かひとつふたつ、誰にも負けないというものを作らないと。パワーだけじゃメジャーに太刀打ちできません」とも語った。

   青木はかつて「パットの神様」といわれ、帝王ジャック・ニクラウスをして「100ヤード以内は世界一」といわしめたゴルファーだ。それでも勝てなかった。2人への期待は人一倍大きいはず。

   最後に「日本のトーナメントも大事にして」といっていた。そう、これはすごく大事なことだ。長くPGAで過ごした青木だから言えるのだろう。 日本を向いてこそのエースだと。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2014年11月13日放送「『ふたり』でつかめメジャー制覇~松山英樹と石川遼~」)

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