ナチスに立ち向かったポーランド国内軍とワルシャワ市民!実写映像カラー化で70年後の強い決意描いた出色ドキュメンタリー
<ワルシャワ蜂起 葬られた真実~カラーでよみがえる自由への闘い~>(NHK‐BS1)

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   1944年8月1日午後5時、ナチスドイツに占領されていたワルシャワの街で、ポーランド国内軍と市民全員によるワルシャワ蜂起が起った。不意を突かれたナチス軍は初め、至る所で敗北し、蜂起軍は快進撃を続けた。このころの実写がモノクロで残っているのを、10年前に作られたワルシャワ蜂起博物館がCPでカラーに蘇らせたのである。写真に出てくる人の中で、170人の身元がわかった。
   8月1日の午後5時を記念して今でもワルシャワ市民は黙祷をささげる。時刻午後5時はWと呼ばれ、これはワルシャワの頭文字。70年たっても守られているのだ。日本の敗戦記念日8月15日に日本の若者は何にもしない。広島・長崎だって風化の一途である。
   写真に写っていたヴィトルト・キエジュンさんは当時中尉で、戦後は統計学を勉強し大学教授になり、今も92歳で健在である。妻を亡くし1人暮らしだが、矍鑠として当時を語る。ナチスは1人殺されるとポーランド人を10人選別して大した理由もないのに公開処刑した。32人いた大学の同期生は、5年間で16人に減った。ナチスは人種差別でユダヤ人を迫害したが、ポーランド人も同じように扱った。70年前、彼は身長190センチ、体重102キロの偉丈夫だったので生き残ったのか。今年のWの記念式典にも参加している。
   ソ連とナチスに2分割される密約のあった悲劇のポーランドの、70年後の強い意志を見せつけたドキュメントに頭を垂れるのみ。(放送2014年11月16日20時~)

(黄蘭)

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