2024年 4月 24日 (水)

大ケガ羽生結弦それでも暫定1位になったカラクリ!選手の格で最初から決まっている持ち点

   『週刊ポスト』は舛添要一・東京都知事が7月(2014年)に韓国へ行って朴槿恵(パククネ)大統領と会ったときの2泊3日の渡航費用が1007万円かかったと報じている。秘書や幹部を引き連れての大名旅行だが、さしたる成果もないのに使いすぎではないかと難じている。

   なかでも、知事の宿泊費の上限は韓国の場合は2万6900円なのに、泊まったロッテホテルの「コーナースイート」は平日でもサービス料込みで1泊約7万1000円にもなる豪華な部屋で、4万円ぐらいの予算オーバーになる。

   週刊ポストは反日大統領に低頭してきた舛添都知事が気に入らないようだからこうした記事を組むのだろうが、では、総理就任以来50回外遊したといっている安倍晋三総理の渡航費用は総額いくらぐらいになるのか、ぜひ取材してほしいものだ。

   それと外遊の費用対効果を計算してほしい。APECだったと思うが、各国首脳がランチをとっているなかで、安倍さんだけが一人でペットボトルを開けて水を飲んでいる動画を見た。これだけ外遊してリップサービスしまくっているのに、一緒に飯を食う人間がいないというのは寂しい限りである。

佐野稔「同情点は禁止だが、厳しく守れる審判はいるでしょうか」

   先日のフィギュアスケートで、練習中に大ケガを負った羽生結弦がケガを押してフリーの演技をした姿には私も感動して涙を流した。しかし、5回も転倒したのに、彼が終えた時点で「暫定1位」。あれっと思ったことも事実である。『週刊現代』はそうした素朴な疑問に答えようとしてくれている。

   現地で解説を担当した元プロスケーターの佐野稔氏は「羽生選手の包帯姿が加点になった」としてこう語る。<「今シーズンの羽生選手のフリーの曲は『オペラ座の怪人』。あの曲は怪人の悲しみや愛の表現が求められますが、傷を負ったことで、怪人の心情を見せることができた。それがジャッジに反映されて、得点につながったんです。

   もちろん、ルールとして『同情点』は禁じられています。ただ、それを厳しく守れる人がいるでしょうか」>

   表現力に与えられる「構成点」については、これまでも大きな議論を巻き起こしてきた。きっかけは02年のソルトレイク五輪でのスキャンダルだったという。<ペア部門でロシアが優勝に輝いたが、フランス人審判が『政治的な取引をし、ロシアに甘く採点した』と発言し、大問題になったのだ。結局この件は、問題の審判の判定を無効とし、2位だったカナダ人ペアにも金メダルが贈られ、決着を見た>(週刊現代)

   その反省から、採点方式はより政治色や主観を排した厳密なものに変えられていったそうだが、やはりそれだけではないようだ。スポーツライターの折山淑美氏によれば、構成点は選手の格によって左右されるのだそうだ。

<「たとえばソチ五輪銀メダリストのパトリック・チャン選手だったら10点満点で9点台後半がほぼ確実に出るとか、高橋大輔選手なら9点台は堅いとか、選手によってある程度は決まっています」>

   したがって、羽生選手の場合、どんなに失敗しても7点台までは落としにくいというのだが、感動と演技の評価は別なのではないか。羽生があのとき低い得点でも、観客やテレビを見ているわれわれは惜しみない拍手を送ったはずである。

週刊誌がいくらほじっても見つからない錦織圭のスキャンダルと弱点

   テニスで大活躍の錦織圭も週刊誌のターゲットになっていることは間違いない。『週刊文春』『週刊新潮』が錦織を「丸裸にする」「世界一を阻む小さいけれど厄介な障壁」という何やらありそうなタイトルをつけて特集しているが、期待するようなスキャンダルは今のところないようである。

   週刊新潮の「障壁」というのは、ケガの多い錦織が世界一になるには、ほとんどの大会で優勝するか準優勝しなくてはいけないから、もっと体力をつけなくてはいけないというもの。もっともな指摘だが、週刊誌がもったいつけてやることではない。

   週刊文春の総力取材も「小学校時代に相田みつおの詩を模写」「父の影響でミスチル愛聴」「時計はタグ・ホイヤー」という程度でしかない。以前にも書いたが、婚約者と噂される元新体操選手・坪井保菜美さんとはうまくいっているようで、ほかに浮いた噂はないようだ。あまり完璧すぎて心配になるほどテニス一筋の男である。

乃木坂46それでも紅白出場か!?「週刊文春」がカチンときた大和里菜の未成年飲酒と路チュー

   AKB48のスキャンダルをさんざんやり尽くして飽きたのか、週刊文春はターゲットを乃木坂46にシフトしたようである。今週も大和里菜(19)が深夜の居酒屋でアイドルグループ「NEVA GIVE UP」の岡田鷹斗という男とデート&飲みまくり、店を出た後、路上で抱き合っている二人を激写している。

   週刊文春がカチンときたのは、日刊スポーツが「乃木坂46の紅白出場が内定した」と報じたことにあるようだ。週刊文春がメンバーたちの未成年飲酒、お泊まり、路チューをスクープしたのに、ほとんどお咎めもなく紅白にまで出るのは許せんという憤りがあるのだろう。

   週刊文春は運営側から何の回答もないことに腹を立て、<清純派の看板を守りたいなら、通すべき筋というものがあるのではないか>と高倉健の決めゼリフのような言葉で結んでいるが、今どきの若い娘に「清純」だの「清廉」だのを求めるほうが無理なのではないのかね。

「青酸化合物連続不審死」筧千佐子が出していた結婚の条件「資産家か年収1000万円以上」

   だいぶ前から週刊誌で話題になり、疑惑を報じていた筧千佐子容疑者(67)を京都府警が殺人容疑で19日(2014年11月)に逮捕した。直接の容疑は<京都府向日(むこう)市鶏冠井(かいで)町の民家で昨年12月、無職筧(かけひ)勇夫さん(当時75)が死亡し、体内から青酸化合物が検出される事件>(朝日新聞11月19日付)だ。

   連日ワイドショーが報じているが、彼女の周りで結婚相手や交際していた男の不審死がほかにもたくさんあるようだ。彼女は男を探すために結婚相談所にも申し込んでいたようで、相手の条件は70歳以上で資産家か年収1000万円以上というものだという。こんなバアサマになぜ男たちが群がったのか、本当に彼女は連続殺人犯なのか。週刊誌の格好のネタである。

日本一幸福な県・福井は凄い!世帯収入、貯蓄残高、学力テスト、寿命、介護認定の少なさ...すべてランク上位

   話はガラッと変わるが、私は福井県が好きだ。特にこの時期は越前がにがうまい。だが、都会育ちには住むのに厳しい自然環境だと思っていたら、週刊現代によると日本一幸福な県だというのである。

   福井県の越前がには皇室にも献上している県の魚である。福井県知事の西川一誠氏はこう胸を張る。<「福井県は、法政大学や日本総合研究所が行った都道府県の幸福度ランキングで『日本で一番幸せな県』と評価されたんですよ。福井には、四季折々の自然や豊かな食があります。それに、信仰心が厚く、先祖を敬い家族を大切にする気質や、近隣の人との絆が深い土地柄なども、背景にあるのではないでしょうか」>

   この幸福度ランキングは、失業率や正社員比率などの労働面、待機児童数や持ち家比率などの生活面、平均寿命などの健康面、さらに教育、安全などの指標から総合的に評価されたものだという。

   その凄さを並べてみよう。人口10万人あたりの社長輩出数が1457人で32年連続全国トップ(帝国データーバンク調べ)。成功者が多い土地柄なのだ。福井には繊維のほかにメガネや越前和紙、漆器など多くのものづくり産業が地元に根付いている。

   福井県立大学看護福祉学部准教授の塚本利幸氏は、<「福井には働く場所がたくさんあります。有効求人倍率は全国トップクラスで、同時に失業率も非常に低いんです。

   共働き世帯は56.8%と全国1位。福井では、女性は働いて当たり前という感覚です」>と話している。

   また、ナンバーワン戦略研究所の矢野新一氏は、福井県の女性は行動的な人が多いと話す。<「女性を対象にしたインターネットの調査で、一目ぼれした相手にどう接するか、という質問したところ、『すぐに相手の電話番号を訊く』と回答した割合が最も高いのは福井の女性でした。全国平均11%に対し、福井は29.4%だった」>

   共働きということもあるのか、勤労者世帯の実収入は月に約60.5万円で日本一。貯蓄残高は1世帯当たり1461万円で全国5位。持ち家の延べ面積は1軒あたり172.6平方メートルと全国2位の広さだという。家は広くて貯金も多い裕福な県なのだ。

   当然ながら自殺死亡率の低さは全国2位。全国学力テストの結果は、中学生で全国1位(小学生は2位)。体力テストは小学生で男女とも1位(中学生は男女とも2位)。福井県はやはり寿命も長い。男女平均は83.71歳で全国2位。要介護認定を受けている高齢者の割合も低いそうだ。元気で長生きする高齢者が多いということである。

   こういうホンワカした記事が私は好きだ。この冬は久しぶりに福井へ行って永平寺と越前がにに再会してこようか。

週刊現代「小室友里と吉沢京子」VS週刊ポスト「平子理沙と葵つかさ」セクシーグラビア対決どっちが見応え?

   あれだけ「死ぬまでSEX」をやっていた週刊現代と週刊ポストだが、今週の週刊現代は方向転換した(?)のか「80すぎて上手くいっている人に聞く『お金の使い方』『時間の使い方』」という『軟弱』な企画しかない。

   週刊ポストは「AVが広めてしまったSEXのウソ、間違いを正します」と何やら『懺悔』しているようで迫力に欠ける。両誌ともにネタ切れか。

   それでは週刊現代と週刊ポストのセクシーグラビアを見てみよう。週刊現代はフライデーの二番煎じの「ヘアヌードになった『国民的アイドル』」と「小室友里 10年ぶりの復活ヘアヌード」で、この頃定番になった懐かしの女優ヌード袋とじは「吉沢京子 青春の裸身」だ。

   週刊ポストは「平子理沙 カリスマモデルの挑発する唇」と沢渡朔が撮った「剥き出しのエロス 葵つかさ」。週刊ポストはこのところヌードグラビアにはあまり力が入っていないが、葵つかさはやはり巨匠・沢渡と思わせる迫力がある。

   吉沢京子は胸がちらりと見えるだけだが、われわれ世代には忘れられない可愛い娘(こ)である。小室はアダルト界で人気だったようで、今もそのカワユイ表情や見事な身体は一見の価値あり。今週は総合力で週刊現代に軍配。

「孤独のグルメ」井之頭五郎御用達インドバー「カマルプール」満喫した!

【蛇足】昨夜(11月20日)、東西線の木場駅からほど近いインドバー「カマルプール」という店に行ってきた。「孤独のグルメ」を見ている方ならピンときただろう。井之頭五郎が仕事帰りにふらっと入った1軒だが、テレビの影響力の大きさを思い知った。

   店が狭いということもあるのだろうが、2か月ぐらい前から何度も電話をしているのだが予約が取れない。ようやく夜の8時に取れたので、腹を空かせ、鼻を膨らませて乗り込んだ。12、3人も入ればいっぱいになる広さだが、カウンターの向こうに日本人を含めた4人のスタッフがいる。目の前にはナンやタンドリーを焼く窯があり、店中にカレーのいい香りが充満している。

   まずはインドの赤ワインと普通のナンとガーリックナンを頼む。手早く超アツアツのナンが出てくる。アチチ、フーフー、うまい!絶品といってもいい。凡百のピザハウスのピザより何倍、何十倍うまい。

   これとワインだけでもいいと思ったが、そうはいかないので、番組のホームページに出ていた井之頭が頼んだブナオイスター、チーズクルチャ、タンドリーベジ、それに砂肝のコンフィも頼む。

   途中でナンを2度追加。ナンを食べ過ぎたのでラムミントカレーまでたどり着けなかったのは残念だが、それぞれが水準以上。ワイン7杯と料理、デザート1ケで締めて6000円と少し。これはお勧めですぞ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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