2024年 4月 25日 (木)

桂歌丸・和田アキ子を苦しめる「COPD」肺機能低下で座っていても呼吸困難!死亡原因第3位

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   落語家の桂歌丸と歌手の和田アキ子。妙な取り合わせだが共通点がある。2人が闘っているのはCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という病気だ。肺機能が低下し、座っていても息苦しくなり、放置しておくと呼吸困難に陥り、酸素吸入器が手放せなくなる。重症化すると肺炎で死に至る。主な原因はタバコの煙に含まれている有害な微粒子で、長年タバコを吸い続けている高齢者に多く、世界の死因第3位だ。

   国内では潜在患者数530万人と推定されているが、実際に治療を受けている人は22万人に過ぎない。多くの人が気付いていないか、正しく診断されていないと見られている。

喫煙歴ある60歳以上

   もともとは慢性気管支炎と肺気腫という別々の病気とされていたが、併発することが多いために20001年に一つの呼び名になった。発症リスクがとくに高いのは20年以上の喫煙歴がある人だが、見過ごされやすく60歳を超えるころから重症化する傾向がある。

   どんな症状なのか。桂歌丸師匠(78)が体の異変に気づいたのは10年ほど前だった。「変な咳が出たり、痰が絡んだりしていたんです。かかり付けのお医者さんには見てもらっていましたが、精密検査しませんから、ただの風邪だと思っていました」という。専門医の診断でCOPDと分かったのはそれから5年がたってから。「なにが一番の元だって聞くと、先生はタバコだと。もっと早く止めておけばよかった」と悔やむ。

   症状は進み、診断から5年たったいま、数メートル歩くだけで息切れするため、高座には車椅子で向かう。熱演1時間を終えると息苦しさも限界に達する。「鼻をつままれてしゃべっている感じ」。高座を下りて楽屋に戻ると、さっそく酸素吸入器を使いようやく落ち着きを取りもどすという日々だ。

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