安倍総理の「地方創生」が空しく聞こえる過疎暮しの壮絶!島の住民は「母95歳・娘66歳」二人だけ...
<ウェークアップ!ぷらす>(日本テレビ系、読売テレビ制作)

印刷

   この日の特集は過疎の問題。島が50もある五島列島の黒島という孤島の実態は、ここがほんとにニッポンか、と思いたくなる壮絶さである。以前は300人も住んでいた黒島の現状は、住民がたったの2人だけで、95歳の母・山中ヨネさんと66歳の娘が水道もない所に雨水を溜めて濾過して飲んでいる。週1回の5分かかる別の島への定期便で買ってくる冷凍食品などを食べて生活しているのだが、生鮮食品はゼロで、ほとんどが加工品のおかずである。
   1992年に写された空撮にはちゃんと集落が映っているのに、今は学校の跡地も草ぼうぼうである。1979年に廃校になって以来、道もなくなった。人口がヒトケタになった頃から、この荒廃は始まるという。山中母娘は今年、いよいよ島を離れる決心をしたそうで、後は恐らく無人島になってゆくのであろう。
   過疎の問題は地方局のドキュメンタリーの最重要テーマであるが、ともすれば都会人から見た異様なる風景と描かれがちである。その先の知恵や行政の対応までは取材されない。当番組でもしかり。
   しかし、こうした現状を撮ってくれるだけでありがたい。われわれの日常には想像もできない過酷な時代を生きている地方人の高齢者がゴマンといるのだ。中央で、総理大臣が「地方創生」などとほざいても、彼らはこの現状をどれだけ把握しているのか。言葉尻だけで、恐らく安倍晋三の頭の中にはカケラも映ってはいまい。(放送2014年12月13日8時~)

(黄蘭)

採点:0.5
  • コメント・口コミ
  • Facebook
  • twitter

このエントリーはコメント・口コミ受付を終了しました。

注目情報PR
追悼

お知らせ

電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中