「岡田准一」生真面目さが徒...ワクワク感なきまま終わった戦国軍師...!さすが竹中秀吉の泣き笑い顔芝居
<大河ドラマ 軍師官兵衛 総括」>(NHK総合)

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   ひと言で言えば、あまりワクワクする面白さのない優等生ドラマだった。悪いけど義務で見ていた。主演の岡田准一の生真面目さそのままで、破天荒な軍師の一代記を期待した向きには物足りなかった。数字は正直で、今時にしては特に悪くもなく、しかし1度として20パーセントは越えない絶妙の10パーセント台後半を維持した。
   俳優では竹中直人の秀吉がピカイチ。彼は30パーセントを維持した「秀吉」以来の秀吉役者なので、見るものに馴染みがあったせいもあるが、豊臣秀吉晩年の、大権力者にしては日々不安に苛まれる太閤殿下の心の焦燥を、不思議な泣き笑い顔で巧みに表現した。草履とりの下賤な出自が体中からにじみ出ていたのもよかった。
   一方、家康の寺尾聰は晩年の狸親父ぶりを最初から演じさせられていて、目の大きさをわざと違えるなどの小細工が目立ち、人物の奥深さはあまり伝わってこなかった。淀の方の二階堂ふみは典雅なお市の方の娘としての気品に欠け、北の政所の黒木瞳は美人過ぎてピンと来ず。最も気に入らなかったのは長政役の松坂桃李。近頃モテモテだが、この人、舌が長いのか短いのかセリフのエロキューションが悪い。脚本(前川洋一)は正史の裏の軍師の生涯を描きにくかったと思うが、努力は多とする。
   筆者の最大の不満は劇伴の弱さ。テーマ曲もインパクトに欠けて物足りなかった。タイトルバックにCGを使うと歴史ドラマがチープに見えるから止めた方がいい。(放送2014年12月21日20時~)

(黄蘭)

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