2024年 4月 19日 (金)

地場産業と世界をつなげろ!「高くていいもの」で人気―新潟・三条のアウトドア用品メーカー

来店不要なのでコロナ禍でも安心!顧客満足度1位のサービスとは?

   円安による原材料の高騰などによって中小企業の苦境が伝えられるが、「逆風」のなかでも「躍進」している中小企業もすくなくない。いま飛ぶように売れてる高級アウトドア用品がある。新潟・三条市の「スノーピーク」の製品で、驚異的な強度を誇るテント用金具、二重構造に仕上げたチタンボトル、大幅に軽量化した鉄製の調理器具などが人気だ。

   高度な技術にもとづく高付加価値性が評価されているのだが、その多くが三条の地場産業である金属加工企業との協力によって開発された。「値段は高いが、モノがよく、長く使える。3年間で250万円くらい(スノーピーク製品を)買っている」とユーザーは話す。

地方にいっぱいある宝の山の中小企業

   スノーピークの昨年(2014年)の売上高は前年比20%増で過去最高の54億円だった。韓国やアメリカなど海外にも進出していて、これからも地場産業との「つながり」を武器に世界を目指していくという。山井太社長はこう話す。

「みんな安いものを作って、安く売っていたが、高くていいものを売っていくブランドも作らなければいけないと考えました」「地域から高いモノ、価値のあるモノをグローバルなマーケットに供給することが成長戦略ですね」

   経営共創基盤の冨山和彦CEOはこう解説する。「こういう潜在能力の高い中小企業って地方にいっぱいあるんですね。残念なことに、その価値に自分自身が気付いていないなどで生かされていないケースが多いが、中小企業には宝の山がある。ものすごく伸びしろがありますね」

NHKクローズアップ現代(2015年1月6日放送「地方から日本を変える②宝を生み出す『つながり力』」)

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