2024年 4月 25日 (木)

地下アイドル「仮面女子」にまんまと乗せられたテレビの能天気!NHKもやらせ貧乏生活ドキュメンタリー

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<ある日、体調が悪くて寝ていたら、急に社長がやって来て布団に潜りこみ、『俺のこと好きか?』って無理矢理キスをされました。交際を迫られたので拒否すると『じゃあ好きになるよう頑張って』って、毎晩しつこく電話がくるようになりました。自分が過去に出演したDVDや出版した本、身に着けている服を渡され、『俺の臭いで毎日俺のこと考えて』とも言われた。社長は絶対的な権力者で、私も一日のほとんどが仕事だったこともあり、洗脳された感じもあって......体を許してしまった>

   私はまったく知らないアイドルグループだが、秋葉原・万世橋のたもとに「仮面女子」の常設館があるという。写真を見ると仮面をかぶったAKB48のようである。今年元日に発売されたCD「元気種☆」はインディーズレーベルながら予約販売枚数が13万枚を超え、週間オリコンチャートの第1位に輝いたという。

   AKB48もそうだが、こうした若い娘たちを使って稼ごうとする人間のなかには、しばしば彼女たちの性を自分の思いのままにしようとする輩がいるものである。『週刊文春』によると、ここの池田せいじ社長もその一人だという。彼は大阪でホストクラブを立ち上げたが、スキャンダルが相次ぎ、芸能事務所の運営をするようになったそうだ。社長に肉体関係を迫られ、仕方なく結んだと告白しているのは現役、元の4人の女の子たちだ。冒頭の証言は元このグループにいたA子さん。

   この記事が興味深いのは、こうしたグループを無批判に取り上げ、人気グループに押し上げてしまうメディア側の問題が提起されていることである。NHKは2013年6月21日に「ドキュメント72時間『地下アイドル』の青春」を放送して、彼女たちの知名度を全国的にしてしまうのである。だが、ここで描かれている「貧乏生活」は社長からの指示で『やらせ』だったというのだ。6畳間に4人が共同生活を送り、自炊をしながら成功を夢見て暮らすというお決まりのパターン。

   告白によると、彼女たちは自炊などはせず、元コックのマネジャーがいて、寿司や中華をつくってくれる。メンバーのほとんどが実家暮らし。月収1万円もウソで月平均10万円、高い子は20万円もらっていたという。おまけに脱退するというと、違約金としてなかには数百万円を要求されることもあるというのだ。

   それに騙されたメディアは「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日系)、「Nスタ」(TBS系)、「有吉ジャポン」(TBS系)などなど。テレビ局に取材力を求めること自体が無理なことは承知だが、これでは佐村河内守事件と変わらないのではないか。

   池田社長は取材に対して、性接待もやらせも否定。違約金の件だけはノーコメント。現役や元メンバーの訴えをファンたちはどう聞くのだろう。もはやこれまで同様に無邪気に聞く気にはなれないはずだと思うが、いまのガキたちは「そんなことはこの世界では当たり前じゃん」と歯牙にもかけないのかもしれない。

インド「集団レイプ」日常茶飯事!日本人女性も1か月監禁・強姦被害

   年明けの1月2日、インド東部のコルカタで起きた日本人レイプ事件は、大きな衝撃を与えた。『週刊新潮』によれば、被害者は22歳の女性で、昨年11月20日にコルカタを訪れ、日本語で旅行ガイドを装ったインド人たちと知り合った。

   彼らは北部のブッダガヤに彼女を連れて行き、1か月近くにわたって監禁して集団レイプをしていた。犯人は5人。現金約14万円も奪っている。その村では「外国人が来ている」と噂になっていたらしいが、誰も助けに来てくれはしなかった。彼女の容体が悪くなったので、医者に診てもらうために犯人が連れ出したときに隙を見て逃げ出し、警察に話して事件となった。

   痛ましい事件だが、地元では「日本の女性は詐欺師のカモ」といわれているぐらい、多くの日本人女性が彼らの毒牙にかかっているようだ。インド在住のジャーナリストがこう語る。

<「インドではほぼ毎日、レイプに関する報道があると言っても過言ではない。その中には、外国人が餌食になる例も少なくない。2013年3月には、夫と一緒に自転車で旅行していたスイス人の女性が集団レイプされるという事件もあった。また、警察官が警察署内で女性をレイプするなど、警察機能が欠落した地域も多く存在しているのです」>

   背景にはカースト制度と根強い女性蔑視の風潮があると週刊新潮は指摘する。上位のカーストから外され、都会で悪さを働く集団もあるという。いまでもインドでは夫に先立たれた女性が再婚することは許されていない。私は明るくて歌とダンスのすばらしいインド映画が好きだが、こうした現実を知ると、いままでのように無邪気に見てはいられなくなる。

   インドにも第2、第3のマララさんの出現が待たれる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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