2024年 4月 20日 (土)

地下アイドル「仮面女子」にまんまと乗せられたテレビの能天気!NHKもやらせ貧乏生活ドキュメンタリー

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<ある日、体調が悪くて寝ていたら、急に社長がやって来て布団に潜りこみ、『俺のこと好きか?』って無理矢理キスをされました。交際を迫られたので拒否すると『じゃあ好きになるよう頑張って』って、毎晩しつこく電話がくるようになりました。自分が過去に出演したDVDや出版した本、身に着けている服を渡され、『俺の臭いで毎日俺のこと考えて』とも言われた。社長は絶対的な権力者で、私も一日のほとんどが仕事だったこともあり、洗脳された感じもあって......体を許してしまった>

   私はまったく知らないアイドルグループだが、秋葉原・万世橋のたもとに「仮面女子」の常設館があるという。写真を見ると仮面をかぶったAKB48のようである。今年元日に発売されたCD「元気種☆」はインディーズレーベルながら予約販売枚数が13万枚を超え、週間オリコンチャートの第1位に輝いたという。

   AKB48もそうだが、こうした若い娘たちを使って稼ごうとする人間のなかには、しばしば彼女たちの性を自分の思いのままにしようとする輩がいるものである。『週刊文春』によると、ここの池田せいじ社長もその一人だという。彼は大阪でホストクラブを立ち上げたが、スキャンダルが相次ぎ、芸能事務所の運営をするようになったそうだ。社長に肉体関係を迫られ、仕方なく結んだと告白しているのは現役、元の4人の女の子たちだ。冒頭の証言は元このグループにいたA子さん。

   この記事が興味深いのは、こうしたグループを無批判に取り上げ、人気グループに押し上げてしまうメディア側の問題が提起されていることである。NHKは2013年6月21日に「ドキュメント72時間『地下アイドル』の青春」を放送して、彼女たちの知名度を全国的にしてしまうのである。だが、ここで描かれている「貧乏生活」は社長からの指示で『やらせ』だったというのだ。6畳間に4人が共同生活を送り、自炊をしながら成功を夢見て暮らすというお決まりのパターン。

   告白によると、彼女たちは自炊などはせず、元コックのマネジャーがいて、寿司や中華をつくってくれる。メンバーのほとんどが実家暮らし。月収1万円もウソで月平均10万円、高い子は20万円もらっていたという。おまけに脱退するというと、違約金としてなかには数百万円を要求されることもあるというのだ。

   それに騙されたメディアは「スーパーJチャンネル」(テレビ朝日系)、「Nスタ」(TBS系)、「有吉ジャポン」(TBS系)などなど。テレビ局に取材力を求めること自体が無理なことは承知だが、これでは佐村河内守事件と変わらないのではないか。

   池田社長は取材に対して、性接待もやらせも否定。違約金の件だけはノーコメント。現役や元メンバーの訴えをファンたちはどう聞くのだろう。もはやこれまで同様に無邪気に聞く気にはなれないはずだと思うが、いまのガキたちは「そんなことはこの世界では当たり前じゃん」と歯牙にもかけないのかもしれない。

インド「集団レイプ」日常茶飯事!日本人女性も1か月監禁・強姦被害

   年明けの1月2日、インド東部のコルカタで起きた日本人レイプ事件は、大きな衝撃を与えた。『週刊新潮』によれば、被害者は22歳の女性で、昨年11月20日にコルカタを訪れ、日本語で旅行ガイドを装ったインド人たちと知り合った。

   彼らは北部のブッダガヤに彼女を連れて行き、1か月近くにわたって監禁して集団レイプをしていた。犯人は5人。現金約14万円も奪っている。その村では「外国人が来ている」と噂になっていたらしいが、誰も助けに来てくれはしなかった。彼女の容体が悪くなったので、医者に診てもらうために犯人が連れ出したときに隙を見て逃げ出し、警察に話して事件となった。

   痛ましい事件だが、地元では「日本の女性は詐欺師のカモ」といわれているぐらい、多くの日本人女性が彼らの毒牙にかかっているようだ。インド在住のジャーナリストがこう語る。

<「インドではほぼ毎日、レイプに関する報道があると言っても過言ではない。その中には、外国人が餌食になる例も少なくない。2013年3月には、夫と一緒に自転車で旅行していたスイス人の女性が集団レイプされるという事件もあった。また、警察官が警察署内で女性をレイプするなど、警察機能が欠落した地域も多く存在しているのです」>

   背景にはカースト制度と根強い女性蔑視の風潮があると週刊新潮は指摘する。上位のカーストから外され、都会で悪さを働く集団もあるという。いまでもインドでは夫に先立たれた女性が再婚することは許されていない。私は明るくて歌とダンスのすばらしいインド映画が好きだが、こうした現実を知ると、いままでのように無邪気に見てはいられなくなる。

   インドにも第2、第3のマララさんの出現が待たれる。

一茂のかの字も出なかったTBS系「長嶋茂雄特番」修復不可能な姉・三奈との確執

   TBSの長嶋茂雄特番が話題だ。長嶋の頑張りは日本中を元気にしたが、そこで息子の一茂のことにまったく触れられなかったのを奇異に感じた方も多いだろう。

   以前は一茂の妻が社長を務める「ナガシマ企画」が取り仕切っていたが、父親の記念品や愛用品を売り飛ばしたことが発覚して亀裂が生じてしまった。今は娘の三奈が代表を務める「オフィスエヌ」が仕事や資産を管理している。先の件で三奈と一茂の仲もこじれて修復できない状態にあると週刊文春が書いている。

   そんなこんながあって、一茂が巨人の球団代表補佐をやり、野球解説を担当している日本テレビではなく、三奈が熱心にオファーを出していたTBSに決めたようだ。

   日テレといえば、今年4月にアナウンサーとして入社する内定をもらっていた東洋英和女学院大4年の笹崎里菜さん(22)が、銀座のクラブのアルバイト歴を理由に内定を取り消されたのを不当として地位確認を求めた訴訟は、日テレの全面敗北で終わった。笹崎さんを「アナウンス部に配属予定の内定者」に戻すという内容で、4月1日付で笹崎さんは日テレに入社する。

<日テレは当初、和解案として新人の年俸に慰謝料を加えた1000万円程度の和解金を提示する考えでしたが、笹崎さん側は一貫してアナウンサー職での入社を求めた>(日刊ゲンダイ1月8日付より)

   日テレは他局からの批判も堪えたようである。社のイメージを落とし、何の得もなかった日テレの首脳陣は全員坊主になって詫びるしかないだろう。

   週刊文春は<一度捩れた長嶋家の絆が再び戻る日を、誰もが待ち望んでいるのではないか>と結んでいるが、本心ではあるまい。三奈対一茂の第2ラウンドが開始されるのを心待ちにしているのは、週刊文春はもちろん、他の週刊誌も同じだろう。

   日本の宝である父親を大切にしなかった一茂に対する罰である。

安藤美姫の『糟糠の元カレ』南里康晴の父「あの女、大人としてダメでしょうが」

   年末年始のテレビに出まくっていた元フィギアスケーター安藤美姫だが、彼女は自分が思っているほど『人気』があるわけではないようだ。その理由は、新しい恋人のスペイン人を公表したことと、元日にインスタグラムに投稿した愛娘との3ショット写真だと週刊文春が書いている。

   要は、テレビが起用しているのは彼女の「スキャンダル」が今のところ賞味期限内であるからだというのだ。「正月が終われば減るはず」(放送作家)だというが、さらに不可思議なのは、彼女が一時一緒に暮らしていた元フィギアスケーターの南里康晴との仲はどうなったのかが、テレビではほとんど触れられないことだろう。南里はメディアから追いかけられたとき、赤ん坊の父親は私ではないと言い切っていたから、本当の父親が誰かは知っていたに違いない。知っていながら彼女をかばっていたのだから、近い将来結婚するものと周囲も南里の親も思っていたに違いない。

   『糟糠』の彼氏をあっさり捨てて外国男に走るなんざあ、大和撫子のやることじゃあるまい。南里の父親がこう話す。<「ひとつのステップにケジメをつける前に次のステップにっていうのは都合が良すぎる。次の人と幸せになりたいんだったら、ちゃんと説明せんと。雲隠れしているならともかく、あんなに自分から表に出てきているのに何も無しってのは大人としてダメでしょうが」>

   その通りだ。今度は南里の衝撃告白が週刊文春に載るかもしれないな。

「うまい役者100人」私の高評価は岡田准一!「蜩の記」の地味な役柄いいよ

   『週刊現代』の「うまい歌手50人」「うまい役者100人」という企画自体は褒められたものではない。これまで何度も繰り返されてきた古臭い企画だが、週刊現代、週刊ポストは5日発売だったから、年末に作り置きしておかざるを得ないのだ(週刊文春、週刊新潮は5日か6日の校了だから余裕で紅白などのネタを入れられる)。まあ、少々古くなったおせち料理のようなものだが、私も現役時代には新年年明け号の作り方には苦労したから、あまり厳しくはいえない。

   ふた昔前なら1位は美空ひばりで決まりだったが、いまはよくいえば群雄割拠、悪くいえばドングリの背比べである。ベスト5まであげると、1位から順に桑田佳祐、中島みゆき、山下達郎、小田和正、井上陽水。3位の山下がやや意外だが、その他は順当だろう。6位に五木ひろし、7位に沢田研二、8位に都はるみがランクインしている。

   紅白でニューヨークからライブ中継で出演した中森明菜は12位で、紅組のトリを務めた松田聖子が20位。意外な低評価は氷川きよし39位、森進一40位、吉幾三41位。氷川は同性愛疑惑やマネジャーへの暴力沙汰が響いたのか?

   「うまい役者は誰」といわれて、すぐに上がるのは役所広司、佐藤浩市、西田敏行あたりろうだが、私が最近意外によかったと思ったのが岡田准一だ。NHKの大河ドラマ「軍師官兵衛」は一度も見ていないが、期待していなかった映画「蜩の記」の岡田が地味な役柄ではあったがいい味を出していた。

   さて、ベスト1には『意外な』役者が選ばれている。「クライマーズ・ハイ」やNHKの朝の連ドラ「マッサン」で好演した堤真一(50)が、コメディから人情もの、シリアスまで幅広くこなせると評価が高い。2位以降は、香川照之、藤原竜也、役所広司、浅野忠信、大森南朋、堺雅人、佐藤浩市、渡辺謙、浜田岳と並ぶ。岡田准一は意外に低評価で15位。中井貴一が18位。三浦友和19位、西田敏行21位、水谷豊が22位だ。

   反対に高評価だと思うのは本木雅弘の24位。お茶の宣伝と映画「おくりびと」しか印象にないが、一つ一つの仕事がていねいだそうだ。

   私は、役所広司は何の役をやっても役所広司になってしまうところが難だし、普通の格好をしていても不潔な感じがするのはいただけない。佐藤浩市は若い頃のほうがよかった。オヤジの三國連太郎を意識しすぎるためか、佐藤の持ち味を出し切っていないように見えるのだ。田中邦衛のように、画面に出てきたら圧倒的な存在感を示す役者になってもらいたいと思うのだが。

【謹告】私の友人の弟子吉治郎さんが出した「立川談志 鬼不動」(河出書房新社)の刊行記念として、新宿紀伊國屋ホールで、嵐山光三郎さん、立川志らくさん、内田春菊さん、談志さんの娘さん松岡弓子さんたちと、談志さんの「言葉」について語り合います。司会を元木昌彦がやります。
   本邦初演の落語「鬼不動」と立川志らくさんの落語もありますので、おいでになりませんか。
日時 1月16日(金) 18時半開場 19時開演
場所 紀伊國屋ホール(電話03-3354-0141)
木戸銭 2000円(当日券あり)

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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