わざとらしかった野村萬斎ポアロ・・・コミカルに演じ過ぎ!三谷幸喜版「名作ミステリー」ボロ出さずよかったね
<オリエント急行殺人事件 第1夜 第2夜>(フジテレビ系)

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   視聴率はよかった。初日が16.1%、2日目は15.9%。でも、筆者のようなミステリー文学作品好きにはシドニー・ルメットの名作映画が頭にこびりついているので、「何でオチャラケの三谷幸喜に付き合わねばならんのだ」という気分だった。せいぜい「ボロを出さずに上手く翻案してあったね」と言ってやるのが精一杯である。
   笑ったのは「オリエント急行」が「特別急行東洋」になるネーミング。犯人たちが会話しているシーンで、「誰かに話を振られた」とか何とかいう所があったが、戦前にこういう表現はなかった。「振る」は今の若者が、テレビの雛段でよく使う言葉である。むしろ、「私に話が回ってきた」とか「私が次に当てられた」というべき。
   極悪の誘拐殺人犯藤堂(佐藤浩市)に復讐する剛力家の悲劇。娘が寝室から誘拐され身代金は奪われたのに娘は殺され、次の子を妊娠中の夫人は胎児と共に病死、悲観した当主はピストル自殺。手引き犯と疑われた小間使いも自殺。この5年前の事件に関わる人間たちの復讐劇を、下関から偶々乗車した灰色の脳細胞・エルキュール・ポワロならぬ勝呂武尊(野村萬斎)が解決する話だ。
   舞台で鍛えた萬斎の声はいいのだが、筆者が一番気に入らなかった配役がこの萬斎で、ちょっとコミカルに演じ過ぎた。わざとらしい。映画のポワロ役のA・フィニーだってもっと真っ当に演じていた。よかったのは家庭教師役の松嶋菜々子。まあ大作ぶりは認める。(放送2015年1月11日、12日21時~)

(黄蘭)

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