岡田民主党さて何ができるか?中道保守で右派・安倍政権との違いアピール!

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   民主党の新しい代表に岡田克也氏が選ばれた。岡田氏は「政権交代を担える政党だと国民に思っていただけるように、安倍自民党と闘っていく」と挨拶した。先の衆院選で得た73議席はピーク時の4分の1以下。対する自民党は291議席と圧倒的だ。野党第1党の民主党の責任は重い。

   代表選には岡田、細野豪志、長妻昭の3氏が立候補した。岡田氏が言った「なんとか立て直さないと死んでも死にきれない」は共通の認識だったが、党の再建の形でも方法でも3氏の考えは違った。

   岡田氏は失敗はあったが改革や生活者目線は間違っていないと「原点回帰」を掲げ、ベテラン議員がついた。細野氏は「過去と決別しない限り未来はない。政権にも戻れない」と訴え、中堅、若手議員が支持した。長妻氏には改革派議員がついた。

いまだ大きい支持者たちの「失望感」

   党再建の方法論では野党再編と自主再建の2つの選択肢があった。選挙戦では3氏とも自主再建の立場をとったが、岡田氏は衆院選で細野氏が「維新との合併」を主張したことを「あれは何だったんだ」と暴露した。細野氏は選挙責任者だった岡田氏が行った候補者調整を突いた。維新の党との調整で、大阪府では19選挙区のうち民主党候補は5選挙区だけで、大阪市内には1人も立てなかった。このため多くの支持者が投票先を失った。

   大阪市のサポーター清和則さんもそんな一人だった。年金とアルバイトの生活だが、2000円の年会費を払ってきた。「ところが候補者がいなかったんだ」と 岡田氏への不満をいう。維新との合併を目指したと聞いて、細野氏にも不信感を抱いた。

   代表選1回目の投票では党員・サポーターの票が47%を占め、誰もが戸惑っていた。「トップが何を考えているかわからんから国民が推すわけがない」「明確な方向性が見えない」。細野氏は「党員・ サポーターは国民に近い」と地方遊説に力をいれた。清さんは、結局、細野氏に入れた。

   1回目の投票でいずれも過半数に達せず、国会議員による上位2氏の決戦投票で、長妻氏の票を取り込んだ岡田氏が133対120で勝った。

枝野幸男幹事長、細野豪志政調会長で党内固め

   岡田代表の誕生で野党再編は遠のいた。再編を志向する維新の江田憲司代表は「代表が誰になろうと焦らず再編の模索はしていく」という。橋下徹・最高顧問は「今の民主党なら安倍政権を支持する」とにべもない。

   岡田民主党の今後について、NHK政治部の石川康良記者は「岡田氏が党内をどうまとめるか。幹事長に枝野幸男氏を決めたが、細野氏の処遇がどうなるか」だという。細野氏の政調会長が決まったが、学習院大・野中尚人教授はこれで党内が求まるかは予断を許さないという。

「主要な人たちは状況がわかっているのでしょう。再スタートにはなるが、政権を担うには多様性が必要です。党内の話し合いをまとめあげることと他の野党との関係をどう保つか、力量が問われます。まずは、新しい現実を踏まえて、わかりやすい旗を立てることでしょう」

   岡田氏が面白いことを言っていた。「安倍自民党は右の方へシフトしているので、ど真ん中が空いている。しっかり対応できる政策転換が必要だ」

   話はそんなに単純ではあるまいが、問題は国民がいま野党に何も期待していないことだ。史上最低の投票率がそれを示している。あの政権交代の時の高まりを民主党は自らどぶに捨ててしまった。再建というからには、実のある、わかりやすい言葉を発することから始めてもらいたいものだ。

ヤンヤン

NHKクローズアップ現代(2015年1月19日放送「野党はどう変わるか~民主党 新代表選出~」)

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