秩父の山ふもと「きこりの里」日帰り旅・・・名木で家具や小物作り実習

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小さな旅(NHK総合1月18日あさ8時)>秩父山地のふもとに広がる埼玉県西部の飯能市東吾野(ひがしあがの)地区は、とくに名所旧跡があったり温泉で有名だったりするわけではないのですが、国井雅比古アナが冬の1日に日帰りで訪れました。

   西武池袋線で都心から1時間ほどの「東吾野駅」を下りると、駅前は原木センターになっていて競りが行われていました。周囲の杉や檜はかつては川を下って江戸に運ばれ、西から来る木材なので「西川材」と呼ばれて珍重されていました。吾野はその集積地で現在でも50人が林業を営んでいるそうです。いまは林業かなんて呼ばれますが、きこりさんの方が素敵な響きがありますいよね。

   国井アナはその一人、小峰康夫さん(40)の伐採現場にやってきました。小峰さんは太い檜に電動ノコギリで細かく切り込みを入れ、見事に切り倒します。

   国井アナ「(この檜は)どこがいいんですか」

   小峰さん「素性がいいというんですが、真っ直ぐで柱にしても最高の木です。製材すると油が出てくるんですが、使っているうちにいい色になってくる。いま切ったのも樹齢100年でしたが、植えた人がどういう気持ちだったかを思うと、無駄にできないんです」

「山の仕事っていうのはほんとに長い時間かけてやる仕事です」

   飯能の山間に「風影(ふかげ)」という集落があります。栗原知司さん(75)はサラリーマンだったのですが、故郷に戻って父親の仕事を継いだそうです。栗原さんの山に1本だけやたらと太い木があります。「『立て木』といいます。貯金と同じで、何かあった時にこれを切れば役に立つ。たとえば、子供がお嫁に行くとか、家が壊れたとかのときです」

   国井アナ「(何もなければ)切らないで残していく......」

   なるほど、そうやって代々事業を引き継いできたのですね。「『続ける』ということなんでしょうね。山の仕事っていうのはほんとに長い時間かけてやる仕事ですから、それを続けることの重要さを痛感します。自分一代じゃ終わらないですよね。次々と続けていくんです」と栗花さん。

   木の良さをもっと知ってもらおうという木工工房もありました。林業の井上淳治さん(54)が山を手入れするかたわらに始めた「きまま工房・木楽里」で、家具や小物を指導を受けながら自分で作ることができます。「木っていうのは初めから四角いんじゃなく、もとは丸かったんだよというのを多くの人に知ってもらいたい」と井上さんは話します。

   秩父から吹きおろす風は冷たく、この時期に出かけるのは厳しいですが、3月になるとあたり一面に山菜が芽を出し、春の花が咲き始めます。早春にきこりの山里の日帰り旅はよさそうです。

(ヤスベエ)

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