これじゃ雑誌が売れるわけない!読者モデルも「お手本は本じゃなくてセレブのインスタ」

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   編集者は作家や漫画家の原稿をもらうためひたすら待機しているイメージがどうしても浮かんでしまう。「先生の作品が仕上がるまで、帰りませんからね」と作家宅で監視する立場になり、作家は根をあげてどこかへ逃げ隠れするシーンが頭に叩き込まれている。アニメでいうと、サザエさんの伊佐坂先生とノリスケのやりとりを思い出す。

   でも、編集者の仕事はそれだけではないらしい。アニメ化、映像化、映画化があいつぐコミックを掲載している老舗少女マンガ雑誌で働く女性編集者が教えてくれた。世間一般のイメージは仕事のごくごく一部で、現実は〆切りも電話やメールで催促するぐらいだそうだ。業務の大半は刊行ごとにつく付録の企画作りや、新人漫画家の育成が増えているという。

   巻頭ページを飾る作家担当となると、キャッチコピーも編集者が考えるようだ。青春ラブストーリーの本編の台詞にも赤面するが、見せて頂いたキャッチコピーも胸キュン度マックスの歯が浮きそうな言葉が並ぶ。そして、編集部を見渡して見ると、意外にもかなりの率でおじさんがウロチョロしている。編集長もおじさん。でも、作品に反映し読者に寄り添うために、社内ではゴシップから友人に聞いたという恋愛トークで盛り上がっているらしい。う~む、なんとも不思議な状況に困惑したものだ。

「スタイリングされた誌面が若者に受けない」

   ガラリと雰囲気が変わるのが雑誌部門だ。特に女性ファッション誌の世界となると、リアル映画プラダの悪魔状態という。ハイファッションを扱わなくても、編集部員は毎日オシャレ番長さながらバリっと決めて出社するそうだ。あ~大変!高いヒール履いて、ファッションが映える体型を維持しないといけないのに、徹夜作業もあるなんて考えただけで恐ろしい。

   ところが、いま雑誌部門は苦境にたたされているという。「ホント、雑誌は売れないんですよ、危機的状況です」と書店関係の人は話す。たしかに、時代を席巻しブームを作りだした雑誌が続々と廃刊になっている。なかでもとくに苦戦しているのが若者向けファッション誌だ。「スタイリングされた誌面が若者に受けないんですよね」と言う。あれほど雑誌とにらめっこして見よう見まねでコーディネートをマネしていたのに!

   疑問に答えてくれたのは20代前半の読モちゃんだった。「ファッション、メイクのお手本はセレブのインスタです」。読モちゃんよ、お前さんも雑誌で儲けさせてもらっているのに大胆に言い切ったね。なんでも彼女たちは自分の好きなセレブや憧れの有名モデルのインスタグラム写真を見ては、メイク術、コーディネート術のアイディアを拝借するという。

   無料だし、なにより最速で最新情報を手にすることができる。付録がついていなくても、重くてかさばる雑誌をわざわざ書店に行って買わなくても、掌の上でゲットできるしなぁ。確かに合理的と言えば合理的だ。

   でも、読モちゃんのような世代が主流となったとき、既存のメディアって何をしたらいいんだろう。ユーチューバーの活躍でタレントの意義、番組の意義もあやふやになってきている。不景気で出版業界もキツキツ、テレビ業界も番組予算が下がる一方。今年ぐらいに本当にメディアに求められているものが如実化して、形が変わっていくのかもしれない。

モジョっこ

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