救えなかった幾つもの命・・・上川隆也が熱演「神戸市特別救助隊員」のトラウマ!作り事でない大震災鎮魂ドラマ
<テレビ未来遺産 ORANGE~1.17 命懸けで闘った消防士の魂の物語~」

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   夥しい阪神・淡路大震災の20周年記念番組を見た中で、当ドラマが中々の力作で印象深かった。神戸市消防局の全面協力で作られた迫力映像は、100人以上の本物の消防士たちから体験談を取材し、そこから抽出したエピソードを宇田学が脚本化したもの。実際の震災当時の映像がドラマのシーンに違和感なく使われていて、まるで当時のニュース映像の1場面を見ているように感じる。
   ORANGEというのは消防団員の中のたった3パーセントしかいない特別救助隊隊員のオレンジ色の制服のこと、小日向雄治(上川隆也)も優秀な隊員である。彼は震災当日に哀しい事実に遭遇し、未だにそれから逃れられないトラウマになっている。倒壊した家の奥から初老の女・伊藤香織(倍賞美津子)の弱々しい声を聞き励ましていたが、火炎が迫ったので消防車を連れに行っている間に彼女が焼死してしまったのだ。たった1人の肉親の息子を東京に残して。
   ひと回りも下で、ORANGEになりたい後輩・山倉(工藤阿須加)にも冷たく当たる。震災当時の救援の挿話と共に描かれるのは特別救助隊隊員になるための厳しい訓練。女性隊員であろうとも、失神しても続けられる過酷なレスキューの数々は見せ場であった。「ルーズヴェルト・ゲーム」同様、工藤ソフトバンク監督の長男の阿須加はいい役に抜擢されているが演技はまだまだ下手くそ。上川隆也が流石の迫力で上官を熱演している。鎮魂ドラマとして価値あり。(放送2015年1月19日21時~)

(黄蘭)

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