長谷川博己のニート30代男、ドン引きオンナ杏とは考えたナ!趣向凝らされた脚本が楽しい薀蓄コメディ 
<デート~恋とはどんなものかしら~第1回、第2回」(フジテレビ系)>

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   長谷川博己のニートとは考えたナ。スラーッとした長身で、爽やかなイケメンで、舞台で鍛えた声もよくて、女にもてる要素を兼ね備えているのに、無職のまま長年実家に寄生して働かず、パラサイト・シングルを「高等遊民」とほざき、社会に出ない30代後半男。母親が陰で嘆いているとも知らぬ鈍感な谷口巧(長谷川博己)だ。

   片や東大理系の大学院を出て国家公務員だが、30歳を前にして父親のために結婚しなければと、万事頭でっかちな女・藪下依子(杏)。2人がそれぞれ婚活サイトに登録して出会い、恋愛力0のくせに遊園地デートをする苦痛でドタバタする顛末が第2回。古沢良太の饒舌なセリフが今時の自己チュー男女の的を射ていて結構笑える。

   唯一喋れる友人に幼馴染の島田がいて、彼と妹(国仲涼子)が、プロポーズの仕方や女の気持などをコーチするが上手くゆかない。世間で考える東大卒女子は女史タイプとされているが、これは間違いで、勉強もできるが遊びも好き、可愛がられて育ったいい女タイプが沢山いる。だから、依子は異様にカリカチュアライズされ過ぎているが、どこか憎めない「ドン引きされる女」の脚本が上手い。

   読み貯めた過去の文学や映像の中の名文句が滔々と出る巧、心のうちのセリフを亡き母親・小夜子(和久井映見)の幽霊の姿を出して語らせ、手刀で消す依子。随所に『教養が邪魔する?』趣向が凝らされてあって脚本家の薀蓄がタダのコメディより格を上げている。(放送2015年1月26日21時~)

(黄蘭)

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