真木よう子 上司に氷水ぶっかけ!「セクハラ・パワハラ」女たちの逆襲・・・観察眼鋭く日本の病巣えぐった坂元裕二の脚本いいね
<問題のあるレストラン 第1回~第4回>(フジテレビ系)

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   坂元裕二の脚本のいい部分が出たドラマである。「最高の離婚」も評判はよかったが、筆者にはちょっと笑いが独りよがりに思えた。今回の女性たちによるセクハラ、パワハラの逆襲には普遍性があり、共感を呼ぶと思える。
   例えば、第1話でのライクダイニングサービス社長・雨木(杉本哲太)による女性社員への全裸の強要。雨木の、外に女を作りまくる最低夫ぶりに疲れて、妻は7年間も引き籠る。その間、娘の千佳(松岡茉優)が小学生のころから母の代わりに料理を作り続けたので料理の達人になったエピソード。いずれも現代日本の病巣の断片をみせるのだ。坂元の観察眼が鋭い。
   親友・藤村五月の敵討ちのために、上司らにバケツ一杯の氷水をぶっかけて会社を辞めた田中たま子(真木よう子)は、裏原宿の古ビルの屋上に落ちこぼれを集めてレストランを開業する。ゲイのハイジ(安田顕)、千佳、堅ブツの新田結実(二階堂ふみ)らは、それぞれが過去を抱えている。すぐ近くにライクライジングのレストランもあり、そこでは陰気で傲慢なシェフの門司雅人(東出昌大)がいる。今後はたま子と色々起こるらしい。
   メディアが持ち上げたために、この業界は何か特別に粋で華やかなものと考えられがちだが、料理人の世界は「包丁一本」の、猥雑で、人間関係のじめじめした世界だ。はちゃめちゃでも知的には底辺でも生身の人間の地が出る面白さが描かれれば佳作になり得る。(放送2015年2月5日22時~)

(黄蘭)

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