2024年 4月 20日 (土)

佳子さんフィーバー!受験者が20%増えた国際基督教大学・・・新学期は大騒ぎ?

「学内の男子の中では、すでに『KFC』(カコ・ファン・クラブ)が結成されました」

   興奮気味にこう語るのは東京都・三鷹市にある国際基督教大学(ICU)の現役の男子学生である。

   秋篠宮夫妻の次女である佳子さん(20)がアイドル並みの人気だと『週刊現代』が騒いでいる。彼女の合格発表があった昨年(2014年)10月以降、ICUでは志願者が急増し、前年に比べて一般入試の受験者数が約20%も増加したという。学内では早くも佳子フィーバーが巻き起こっているようだ。

   2月6日から8日にかけて秋篠宮一家が訪れた沖縄では、『女性セブン』や『週刊文春』が密着取材を敢行、その様子を紙面で紹介していた。『週刊新潮』に至っては「奥二重の上にアイテープを貼り、『ぱっちり二重』にされていた」ことまで明らかにした。

   彼女、なかなかしっかりした女性らしい。昨年末、20歳の誕生日を前に会見したとき、母親の紀子さんについて週刊誌などが批判的に取り上げていることに触れ、「娘の私から見ると、非常に優しく前向きで明るい人」だと発言し、学習院大学を退学してICUに入ったことについても、「さまざまな憶測があると聞いておりますが、私個人の問題」とキッパリといい、皇室にも踏み込まれたくないプライバシーがあることをにおわせたという。

   精力的に公務もこなしているが、どこへ行っても人気はすごいようだ。「まるでアイドルを迎えるような目で、佳子さまを見ていましたね」(宮内庁記者)。こうした公務に熱心な姿勢は、秋篠宮夫妻の教育によって形作られたものだと週刊現代は書く。

<「秋篠宮殿下はお子さんたちにできるだけ色々なことを経験させて、自分のやりたいことを見極めさせる教育方針なんです。これは、ご自身が天皇皇后両陛下から受け継がれたものです。
   そんななかで、佳子さまはご公務に熱心な母親の姿を見て、皇族のあり方を学んだと思います。(中略)佳子さまの話題については、宮内庁でも非常に明るい雰囲気で語られています」(宮内庁関係者)>

違い過ぎる「愛子さん記事」の扱い・・・底流に「雅子さん批判」

   月刊誌『サイゾー』によると、佳子さんフィーバーが見られ始めたのは09年からだそうだ。佳子さんの制服姿のプライベート写真が同級生のSNSサイト「ミクシィ」を通じて流出し、その写真を『フラッシュ』(09年6月16日号)が掲載したのである。

   そして、決定的なターニングポイントとなったのは10年だそうだ。当時、学習院高等科1年生だった佳子さんは「可愛い&SEXY」がコンセプトのダンスチーム「KYS(キス)」を結成し、それが週刊文春(11月11日号)に掲載されたのだ。学園祭で披露したダンスの写真が載り、アイドルと見まがうような容姿、胸を強調するセクシーなポーズがネットを中心に話題となり、「これ撮った奴にピューリッツァ賞を贈りたい」という声まで上がったとサイゾーが書いている。

   記事によると、佳子さんは「セクシーな腰ふりが魅力」と紹介され、ご学友から「AKBよりかわいい」「エロい~!!」と絶賛されたという。<そしてこの記事以降、『本当に恋愛禁止の清楚なAKB』という扱いで報じるオヤジ週刊誌が続々と参入するようになる>(サイゾー)

   ネットでも大騒ぎになり、11年になるとスレッドが300本以上に。世が世なら不敬罪にあたるようなわいせつなタイトルのスレッドが多数を占めるようになったそうだ。<すなわち10年から11年を境に「かわいい」の域を超えて、男たちの欲望の対象として消費されるようになったのである>(サイゾー)

   サイゾーの中で辛酸なめこ氏はこういっている。<「佳子さまは、美智子さまのファッションセンス、紀子さまの処世術と社交術、そして秋篠宮さまのフェロモンを受け継いでおられる。アイドルを超越し、誰にも到達できない、佳子さまというひとつのジャンルを確立しておられると思います>

   私には異様とも思われる佳子さんフィーバーは、皇太子妃雅子さんの病気がはかばかしくなく、完全な形で公務に携われないことへの『批判』が底流にあるのであろう。

   週刊文春では「皇太子さまに55歳のご覚悟をお聞きしたい!」という特集を組み、いろいろな人たちが厳しい言葉を投げかけている。

   東京大学名誉教授の御厨貴氏はこういう。<「皇太子が会見などで発信する言葉は、誰に向かって何を言ったらいいのか、はっきりしないという印象を受けます。というのも、皇太子のお言葉には、過去の出来事を反芻するという『歴史回顧』の要素がないからです。歴史との対話が欠如しているので、現代を生き、次代を担う皇太子としての生身の言葉として伝わってこない。(中略)

   唯一、具体的なエピソードと実感を伴って語られるのは、雅子妃と愛子さまのことだけです。お言葉についての注目がそこにばかり集まってしまうのは無理からぬことでしょう」>

   人生で一番美しい時期を謳歌している秋篠宮家の娘たちをアイドルのように追いかけ、持ち上げるメディアの騒ぎを、母親が病から未だ抜け出せず、引き籠もりがちな一人娘の愛子さんはどういう気持ちで眺めているのであろう。あまりにも一方的な取り上げ方だと憤るのは、私だけであろうか。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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