信じちゃいないのに占いにはまる深層心理・・・本当のあなたは違うと言ってほしい

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   わかっちゃいるけどやめられない...。筆者は就寝前のLINE占いチェックがやめられない。日付けが変わり、きょう1日がついているのかどうかを確かめてから寝る。暗闇の中でスマホを見るのは脳に刺激を与えるから眠りの妨げになるのは百も承知しているが、習慣になっている。

   LINE占いでは主に無料占いばかり見ているのだけれど、その中でよく出てくるのが1人用の「霊視で見抜く、本当のあなたの姿」「ずばり言うわよ!あなたの前世」「衝撃覚悟!真実のあなた」だ。ちょいと待った。自分自身のことって占いで見てもらうほどなのかな。

   前世が○○と言われたって、現在の自分にはどうすることもできない。それに未来を作っていくのは今の自分だ。前世の因果応報で今があったとしても、それを変えていくのは自分だ。霊視で見抜かれてもなぁ、そんなところにパワーを使わんでもいいのではと疑問が続く。

   いずれも誰かに「自分が思っている自分自身」を肯定してもらいたいだけなのではないだろうか。世間に本当の私の姿をわかってもらえないのかな。ちょっと違和感がある。だからこそ、占いで自分が思っている自分こそが本当の自分なのだと文字で見て、「やっぱりね」と安心材料にしたいだけのような気もする。いやはや、自分、自分とばかり打っていてなんだか頭が混乱してくる。

   35年も生きて社会人やっていると、たいていの人は自分のことはわかっているつもりだろう。ちょっと嫌味を言われると実は結構傷ついてジメジメしてしまう。仕事に追われるとすぐにテンパってしまう器の小ささ。他人と己を比較してもしょうがないのにイジける。そのくせ、あの人は××だからダメなのよと勝手に人を評価してしまう。

   こんなやっかいな自分と付き合っていくのが人生というものだろうなとも思う。だからこそ、占いの力を使って本当の自分を知ったことで何もプラス材料とはならないと考えている。

タクシー運転手の強烈な一撃!「女子プロレスの人ですか」

   それよりやはり強烈な意見がかえってくるのが他人から見た私の姿だろう。心理学では他人だけが知る己というものがあるけれど、予想もしないような印象を他人が持っていることがある。

   先日もビックリ。早朝に出かけなくてはならなかったのでタクシーを呼んだ時のことだ。スーツケースに大きなトートバッグにリュックという荷物に、ニット帽をかぶりダウンジャケット、スエット生地に見えるパンツで乗り込んだ。運転手さんもこっちがどこか遠方に出かけるのだろうことは分かったと思う。走ってからしばらくたった頃、運転手さんにこう言われた。

「何か、海外で試合でもあるんですか。出られるんですか」

   あれ、私はなにかの選手だと思われている。これはなかなか面白いぞ。そこで何のスポーツだと思いますかと問うてみると、「背が高いのでバスケかバレーかと思うんですが、肩幅がおありなのでバスケ、それかもしかして女子プロレスとかですか」

   ふざけて質問したのがバカだった。たしかに身長も高く、太っているし、肩もいかり肩で日本のサイズではラインが合わない。バスケとバレーはまだ許そう。しかし女子プロには絶句。最近、体重の増加が激しいし、ダイエットしようしようとは思っていたけれど、まさかそこまでだったとは。

   これぞ、本当の自分の姿なのかもしれない。「ガハハ~、そんな風に見えました。バスケでも女子プロでもないんですけど、試合と同じぐらいいま気合が入っているのはたしかです」

   悲しく笑い飛ばして答えるしかない。タクシーを降りた後、赤く輝く朝日に目がクラクラしたのは光線のせいだけではないだろう。

モジョっこ

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