地下鉄サリン20年・・・オウム取材続ける「テレ朝記者」渾身のドキュメント!いまだ理解不能の謎数々
<オウム20年目の真実~暴走の原点と幻の核武装計画~>(テレビ朝日系)

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   地下鉄サリン事件から今年で20年、その間、ずっとオウム真理教を取材し続けてきたテレビ朝日の清田浩司記者が、オウムが暴走し始めた頃からの経過を追う。最後は現在の上祐史浩とも会話する。あの未曾有の化学兵器テロはなぜ起きたのか、裁判でもあまり明らかにされておらず、就中、これまではチラと触れられていただけだった核兵器製造の痕跡まで明らかにした渾身ドキュメントである。
   オーストラリアに広大な土地を調達し、そこで麻原の命令でウラン鉱石から核兵器を作る計画を立てていたが、挫折した。実は1987年に麻原が「1999年~2003年の間に核戦争が起きる」と予言したのを実現させる目的だったと予測できるのだが、一見荒唐無稽に見えるこうした麻原の言葉を、東大卒や京大卒などの高学歴の青年たちが何故妄信したのか。当時もいろいろ言われたが、わからない。閉じられた空間で離反者をロープで首を絞めたリンチ事件など、仲間内の疑心暗鬼が蔓延していったからなのか。これもわからない。
   今のイスラム過激派同様、洗脳の恐ろしさ以外、説明のしようがない。麻原という視覚障碍者が自己の内側に増幅させていった狂気はある程度読めるが、まともだった高学歴の青年たちが、唯々諾々とついていった理由は恐らく永遠に解明されないだろうと絶望的な気分になる内容であった。筆者が不思議でならないのは上祐は麻原の右腕だったのに、何故軽微な罪で許されたのか。説明不足だ。(放送2015年2月21日21時~)

(黄蘭)

採点:1.5
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