イスラム国「メソポタミア遺産」次々破壊!4000年前の石像などドリルでぶっ壊し

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   なんという無知、無惨。「イスラム国」の男たちがイラク北部のモスルの博物館とみられる施設で、古代メソポタミアの彫像を次々に破壊する映像がネットで公開された。かつてアフガニスタンのタリバーンがバーミヤンの石仏を破壊したのに次ぐ蛮行だ。

「ムハンマドは偶像崇拝を禁じた」と正当性主張

   博物館らしい広いスペースには、ビニールに覆われた石像がいくつも並んでいる。「イスラム国」の侵攻で逃げた博物館員が保護したのだろう。ホルスターにけん銃をさげたひげ面の男たちが、ビニールをはぎとって石像を次々に引き倒して行く。3000年、4000年という歳月を経た遺産が無惨に砕け散った。ナレーションは紀元前7世紀といっていたが、これは間違いだ。

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   倒しても壊れないものは、ご丁寧にハンマーで石像の首を叩き折る。電動ドリルで石像の破片をさらに砕いていた。無表情に破壊を続ける男たちがなんとも不気味だ。

    さらに、屋外の遺跡、ニムルドだろうか、自然石に掘られた巨大な神像が叩き壊されていた。メソポタミア学者たちの悲鳴が聞こえてきそうな映像である。

   黒キャップのヒゲ男が半分壊れた浮彫りを背景に登場し、「ムハンマドは偶像崇拝を禁じた」と破壊を正当化した。ムハンマドはたかだか7世紀の人間なんだよという理屈は通らない。

支配地域のイラク・モスルは貴重な文化遺産だらけ

   モスル周辺は、アッシュール(アッシリア)、ニネベ、ニムルドなど遺跡の宝庫だ。ただの丘に見えるものがすべて遺跡だが、その上に機銃が据えられている映像も以前あった。同じようなことは、湾岸戦争でもイラク戦争でもあった。

   これはけさ27日(2015年2月)の話題の中では、ウイリアム王子来日や大塚家具の父娘の争いより重大だと思うのだが、「あさチャン!」のスタッフも出演者の誰も映像の面白さ以上の認識がなかったらしい。映像を流したのも1度だけ。伝えた山本匠晃アナも佐藤渚アナもただニュース原稿を読んだけだった。

文   ヤンヤン | 似顔絵 池田マコト
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